[今週の一冊]『みんな一緒にバギーに乗って』川端裕人著 光文社
女性の多い職場に入ってしまった素直な新人男性保育士竜太の成長物語。
『みんな一緒にバギーに乗って』は、子どもが「かわいい」という心温まる感情があふれてくる小説だ。
最近、子どもがかわいいとしみじみと思えないという保護者にお勧めの小説。ここに描かれた子どもたちに胸がキュンとしてわが子がいとしくなるのでは。
気負いもなくなんとなくなってしまった新人保育士竜太の戸惑いと、しだいに子どもたちの扱いにも慣れていく様子がとても素直に描かれている。
担任は1~2歳の子だから、ぐずったり泣いたり喜んだりなついたりする彼らの様子がすごくかわいい。
みんな幸せになってほしいと祈るような気持ちになる。
といってもそれぞれの子がそれぞれの家庭の事情をかかえている。子どもを優先できないこともある。
竜太はそういう親たちに困ったりしながら、彼らを責めない。ただ子どもを見守る姿勢がやさしくて心温まる。
少数の男性保育士の苦労、民営化が進む保育園など、少子高齢社会で行政に置き去りにされている子どもたちの現状が理解できる良質のドキュメントでもある。
おすすめのアプリ限定特集
お子さまに関するお悩みを持つ
保護者のかたへ
- がんばっているのに成績が伸びない
- 反抗期の子どもの接し方に悩んでいる
- 自発的に勉強をやってくれない
このようなお悩みを持つ保護者のかたは多いのではないでしょうか?
\そんな保護者のかたにおすすめなのが/
ベネッセ教育情報サイト公式アプリ
教育情報まなびの手帳

お子さまの年齢、地域、時期別に最適な教育情報を配信しています!
そのほかにも、学習タイプ診断や無料動画など、アプリ限定のサービスが満載です。
ぜひ一度チェックしてみてください。
この記事はいかがでしたか?