休校に外出自粛!親子で在宅する時間が増えるストレスをどう解消する?[やる気を引き出すコーチング]

思いがけない新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、学校が休校、外出も制限される中、「そろそろ親も子どももストレスの限界なのですが、どうしたらよいでしょうか?」というご質問が私のところにも寄せられています。確かに、見えない不安や行動が制限されることからくるイライラが溜まってくる時期かと思います。

起きている事実は一つですが、それをどう捉えるかは自分しだいです。自分の外側で起きていることはコントロールできませんが、自分の捉え方を変えることはできます。そう考えると、「絶好の機会がやってきた!」と捉えることもできないでしょうか。

親子でおうちにいる時間こそ絶好のコーチング時間

日頃、「子どもにコーチングを試してみたいです」とおっしゃる保護者の方は多いのですが、「毎日時間に追われて、なかなか子どもと対話する時間がとれません」、「気持ちに余裕がなく、子どもの話をじっくり聴けません」というお声も多く聞かれます。お子さんと一緒に過ごさざるを得ない今こそ、コーチングを実践できる絶好の機会です。難しく考える必要はまったくありません。いくつかの実践事例を挙げてみます。

このコラムでも以前ご紹介しましたが、ゲームに熱中するお子さんをじっと観察してみたら、「なぜそんなにおもしろいのだろう?」という気持ちが湧いてきたというお母さんがいらっしゃいました。お子さんの気持ちを聴き、受けとめてみたところ、「もうやめなさい!」と言うより、お子さんが自分で自制するようになったという事例がありました。お子さんがどんな言葉をよく使い、どんな時に集中しているのか、など、日頃、十分に意識を向けられていないお子さんの言動や気持ちを観察してみてはどうでしょう。

また、「どんな大人になりたいのか?」、「大人になってやってみたいことは何か?」など親子で将来の話をしているご家庭では、そうでないご家庭よりも、子どもが自発的に勉強する時間が長いというデータもありました。少し先の未来の話をするにも良い時間かもしれません。

私の知人の家庭では、まさにこの時期、毎朝、「今日すること」をお子さんと話し合って決め、夜、「どんな1日だったのか」を振り返る時間をとっているそうです。子どもが自分で考え計画を立て、実行し、振り返る、すばらしい習慣が身につく体験だと思います。

このような事例はありますが、まずは、お子さんが話したいことにゆっくり耳を傾けることから始めてみられたら十分です。

「この時期だからできること」を一緒にリストアップする

慌ただしい毎日の中で、「もっと時間があったら、子どもとこんなことをしたいのに」、「もっとこうしてあげたいな」などと思ったことはありませんか?今、まさにそれができるチャンスではないでしょうか。もちろん、お出かけしたくてもできないなど制限があることはあります。お互いにおうちにいるからといって、時間がありあまっているわけでもないかもしれません。

それでも一度、気分転換に、「この時期だからこそできること」、「やってみたいこと」をお子さんと一緒にリストアップしてみるのはいかがでしょうか。一緒に絵を描く、ビジョンマップ(夢ややりたいこと、ほしいものの写真やイラストを雑誌などから切り抜いて大きめの画用紙に貼り付けていくもの)を作る、それらを飾る、ごはんやおやつを作る、写真のデータや要らないものを整理する、部屋の模様替えをするなど、ずっと先延ばしにしていたことを一緒にやるチャンスです。忙しい日常が戻ってきたら、また「やろうと思っているのにできないこと」になってしまいます。

こうした時期はいつまでも続くわけではありません。必ず終わりがきます。被害者意識で過ごすより、大人が「絶好の機会」と捉えて楽しむことが、子どものストレスも軽減します。不便や不安はあっても、お子さんとのかけがえのないこの時間が、お互いの成長へとつながっていくはずです。

プロフィール

石川尚子

石川尚子

国際コーチ連盟プロフェッショナル認定コーチ。ビジネスコーチとして活躍するほか、高校生や大学生の就職カウンセリング・セミナーや小・中学生への講演なども。近著『子どもを伸ばす共育コーチング』では、高校での就職支援活動にかかわった中でのコーチングを紹介。

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