子どもの水泳時の関節故障 関節の柔らかい人はむしろ地上でのケガに注意
水泳は関節の大きな動きを必要とするスポーツのため、関節の痛みを訴える子どもが多い。関節の柔軟性には個人差があるが、柔軟性を高め、痛みを予防するためにはどうしたらよいのだろうか。早稲田大学スポーツ科学学術院教授で、五輪の水泳チームドクターも務めた金岡恒治氏に伺った。
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水泳指導者(コーチ)の代表的な資格のひとつに、公益財団法人日本水泳連盟が認定した「基礎水泳指導員」があります。更新制の資格で、義務研修では、指導法や事故予防のノウハウなどの確認を行います。この資格を持っていないコーチも、正しく・安全に指導できるよう教育を受けているはずです。クラブとコーチを信頼し、まかせておけばよいと思います。
水泳のスポーツ障害で多い関節の痛みは、骨がこすれて炎症が起きることから生じます。こすれやすいのは「関節の柔軟性」が低い人です。関節の柔軟性には個人差があり、硬い子どもは要注意です。柔軟性を高め、関節の痛みを予防するのに有効なストレッチを、自宅でも行いたいものです。ただし、自己流ではなく、一度コーチに指導してもらったうえで行うことが肝心です。
体のどこが伸びているか、何回やれば良いのか、このストレッチを行う理由・目的は何か? こういったことをきちんと知ることが、効果的で安全なストレッチにつながります。
関節の柔軟性が高い人は、水中ではなく「地上」のケガに注意しましょう。体が水中に適応しすぎると、足首が柔らかくなり、やっかいなねんざを起こしやすくなります。症状に合った予防法をとるためにも、まずは整形外科医の診察を受けましょう。
足首の関節が柔らかい人で、つま先を伸ばした動作をしたときに痛みが続く場合は、三角骨障害かもしれません。かかとと脛(すね)の骨がぶつかって起き、足首の後ろが痛くなるケガです。X線撮影をすればわかりますので、やはり整形外科で診察を受けましょう。
出典:五輪の水泳チームドクターが語る 子どものスポーツ障害【後編】保護者が知っておきたい基礎知識 -ベネッセ教育情報サイト
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