小学校英語は今「英語教育に対する先生の思いは?」[英語レポート]

これまでの5回の[英語レポート]で、「小学校英語に関する基本調査(教員調査)」の結果をもとに、小学校英語の実施状況や、行われている内容、教えている人について、時数、課題などをとりあげ、小学校英語の実態を見てきました。現在、全国の9割以上の公立小学校で英語教育が行われているとはいえ、その内容や量は実にさまざまです。前回のレポートで見たように、今後予想される小学5、6年生で週1時間の必修化にむけても、まだまだ解決すべき課題はありそうです。
今回は、少し視点を変えて、小学校の先生方が英語教育についてどのような考えをもっているのかを探りたいと思います。小学校での英語教育の担い手として重要な位置づけにある先生方は、そもそも英語教育に対してどのように考えているのでしょうか。

先生は賛成? 反対?
【図1】は、英語教育に対する賛否を小学校の先生(教務主任)に聞いたものです。まず、そもそも先生は、小学校で英語を教えることについてどのように考えているのでしょうか。(1)を見ると、67.1%が「賛成(賛成+どちらかといえば賛成)」しており、3人に2人の先生は、小学校で英語を教えることについて賛成しています。次に、「小学校で英語教育を必修にすることについて」たずねてみました。これは、(1)よりも一歩進めて、今後実施が予想される必修化について意見を聞いたものです。必修化ということは、どこの学校でも必ず一定時間は英語を教えるということです。(2)によると、必修化に対して「賛成(賛成+どちらかといえば賛成)」している先生は、まだ36.8%しかいません。前述のように、現在、ほとんどの小学校で英語教育を行っているとはいえ、その内容はさまざまです。授業準備などの時間の確保やカリキュラム、研修がまだ不十分ななかで、必修化されることについての先生方の不安を表しているようです。

【図1】
*回答者:全国の公立小学校の教員(教務主任)3,503名

いつから始めるのがいい?
次に、小学校で英語教育を行う場合、どの学年から開始するのがいいと思うかを、先生方に聞きました。【図2】のように、「小学校1年生」という回答が45.6%と最も多く、次に多いのは「小学校3年生」でした。小学校1年生でもすでに8割程度の学校が何らかの英語教育を行っている現状を反映している回答ともいえますが、先生方は低学年かあるいは中学年から始めるのがよいと考えているようです。

【図2】
*回答者:全国の公立小学校の教員(教務主任)3,503名
*無答不明は図から省略した

これからは、どれくらいの英語力が必要?
最後に、将来、子どもたちが身に付けるべき英語力について、先生方はどのように考えているかを聞いた結果を見てみましょう。
【図3】は、「すべての子どもが大人までに身に付ける必要がある英語力は、どの程度だと思いますか」とたずねた結果です。「挨拶や簡単なやりとりなどの平易なコミュニケーションができる程度」が49.6%で最も多く、「日常生活において通常のコミュニケーションができる程度」が37.3%で続きました。「必ずしもすべての子どもが英語を身に付ける必要はない」は8.8%と少なく、先生方も英語の必要性は感じているようです。必修化にむけて、解決すべき課題が多いのが現状ですが、小学校の先生方もこれからの時代における英語の必要性を感じているのは確かなようです。

【図3】
*回答者:全国の公立小学校の教員(教務主任)3,503名

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