【結晶と物質の性質】面心立方格子・六方最密構造の配位数について
面心立方格子・六方最密構造の配位数は,なぜ二個つなげて考えるのですか。
進研ゼミからの回答
こんにちは。いただいた質問に回答いたします。
【質問の確認】
面心立方格子・六方最密構造の配位数を考えるときに,なぜ単位格子を2個つなげて考えるのか,というご質問ですね。これについて詳しくみていきましょう。
【解説】
これに対して,面心立方格子では面の中心の原子から数えます。その際,2個の格子をつなげて次の図のように数えます。
最も近くにある原子は12個ですが,左側の単位格子だけで考えると点線で囲んだ4個は表せません。格子を2個つなげるのは1つの格子だけでは最も近くにあるすべての原子を数えることができないからです。
【アドバイス】
結晶構造では単位格子を基準に考えますが,実際の結晶では単位格子がいくつもつながっているので,1つの格子だけでなく今回のように2個つなげて考えることもあります。
上の図を参考に配位数をイメージしてくださいね。
それでは,これからも進研ゼミ高校講座を使って化学の学習をすすめていってください。