【品詞】品詞名を言われても、さっぱりわかりません
古文の授業で品詞名を言われたとき、動詞や名詞くらいはわかるのですが、あとはよく区別がつきません。
品詞は覚えなければいけないものですか?
進研ゼミからの回答
こんにちは。
早速、いただいた質問についてお答えしていきましょう。
【質問の確認】
古文の授業で品詞名を言われた時、動詞や名詞くらいはわかるのですが、あとはよく区別がつきません。品詞は覚えなければいけないものですか?
【解説】
文法は難しく感じますが、最初のうちは理屈抜きで、ある程度の名前や法則を覚える必要があります。でなければ、いつまでたっても体系立った理解ができないためです。文法を理解する前提となる基本的な知識として、品詞にはどんなものがあるか、知っておきましょう。
「品詞」とは、あらゆる単語を、(1)自立語か付属語か、(2)活用するかどうか、(3)どのような文節を構成するか、などによって分類したもので、10種類の品詞があります。まずは簡単な表を使って説明しましょう。
まず、「自立語か付属語か」を見極めるために「文節」をとらえる必要があります。「文節」とは、文を意味上不自然にならない程度に小さく分けた一区切りです。文を文節ごとに区切るのに、「『ネ』を入れる」練習を、中学校のときに口語文法でやった覚えがあると思います。
古文でも同様に文節に分けたり、自立語・付属語に分類したりすることができます。
文節を区切ることによって、自立語・付属語の区別ができたら、次は品詞の特定です。
わかりやすいのは、「言ふ」「あり」。自立語で、どちらも動作や存在を表す語なので、動詞ですね。「たとひ」は、自立語で、「たとえ~があっても」と、動詞「あり」を修飾しているので、副詞。「人」は自立語で主語となる名詞、「とも」は付属語で「とみ」「とも」などと活用しないので助詞です。
【アドバイス】
品詞にはどのようなものがあるか、それぞれの品詞に属する語にはどんなものがあるか、
少しずつ覚えていきましょう。意味のわからなかった文章も、品詞を見抜けるようになることで、内容把握の手がかりを得られるようになりますよ。
これからも、『進研ゼミ高校講座』を使って、国語の力を伸ばしていってくださいね。