【長期休みの学習法・現代文】評論文が読めません
今までは現代文はあまり考えなくても感覚で読めていたのですが、評論文はテーマが難しいと読みとれないことがあります 何かよい方法ありますか?
進研ゼミからの回答
【質問の確認】
「今までは現代文はあまり考えなくても感覚で読めていたのですが、
評論文はテーマが難しいと読みとれないことがあります 何かよい方法ありますか?」
というご質問ですね。
高校の教科書や、模試や入試で出てくる評論文は、難しいテーマのものも多いですね。
読み方のポイントを確認していきましょう。
【解説】
ただ漠然と文章を読んでいたり、細かな表現に気をとられてしまうと、難しい評論文は
読みとりにくいですね。
◆文章が何について書かれたものか
◆筆者はそれについてどう考えているのか
をつかみながら読めるようにしましょう。
高校で扱う評論文では、内容が難しいうえに、文字数も増えるので、文章の構造に気をつけて、的確に大切なポイントを押さえることが必要になります。
では、うまくポイントを押さえるためにはどうしたらよいのでしょうか。
自分たちの生活、例えば、友達同士のメールで考えてみましょう。
次のメールで、状況をつかめるでしょうか。
難しい文章、長い文章の構造も基本的には、これと同じです。
「話題」と「理由(論展開)」、「主張」をつかむことで、述べられている内容の全体がわかるのです。
≪話題≫ … 何について書かれた文章か。
≪主張≫ …「話題」について、筆者が言いたいこと。
≪論展開≫…「主張」を言うための、理由や根拠。
この3点を意識して評論文を読み、該当すると思った箇所に線を引くなどのマーキングをして、 文章の内容を読みとるように練習することをお勧めします。
具体的にこの3点をとらえるための手がかりは、
≪話題≫ …文章冒頭の質問や問題提起、何度も出ている言葉、「 」や“ ”がついてい
るなど筆者が独自の意義を持って使っている言葉に注目するとよいでしょう。
≪主張≫ …文章の最後に、まとまっている場合が多い。「~だ。」「~してみよう。」
「~してはどうだろう。」「~すべきだ。」などの筆者の主張が表れやすい
表現に注目するとよいでしょう。
≪論展開≫…代表的な論展開は3つあります。
「繰り返し・言い換え」「具体例を挙げる」「対比させて説明する」です。
これらが出てきたら、どんな主張につながる論展開なのかを考えながら読む癖をつけましょう。
以上のポイントを大切にすれば、文章内容をしっかりとらえられるようになるはずです。
【アドバイス】
評論文は、感覚で読んでいると、トクイなテーマの文章はわかるけれど、ニガテなテーマの文章に当たってしまうと読みとれなくなってしまう、ということがあります。
「話題」「理由(論展開)」、「主張」に注目して読む方法を身につけて、どんなテーマでもしっかり理解できるようになりましょう。