【ヨーロッパ世界の拡大】九十五カ条の論題について
九十五カ条の論題はどんな内容なんですか?
進研ゼミからの回答
【質問の確認】
九十五カ条の論題はどんな内容なんですか?
【解説】
九十五カ条の論題はルターの意見書で,この中には贖宥状(免罪符)の販売に対する批判が述べられています。
彼は「こうしたものを買ったからといって救済されるわけではなく,信仰によってのみ救われるのだ」と主張したのです。
そしてまた,教皇の贖宥証書にはなんら罪を許す効力はなく,むしろ信仰にとって有害だと指摘したところに特徴があります。
これをルターがヴィッテンベルク城の教会の門前に掲げ,贖宥状(免罪符)の効力を九十五カ条にわたって神学的に批判しました。
もともとは学問的な討論をやりましょうと訴えたこの貼り紙が,ドイツだけではなくやがては全ヨーロッパに宗教改革という大混乱を呼び込むことになるとは,当のルター本人も予想していなかったことと思われます。
その大きな理由は,この九十五カ条の論題が批判の的とした贖宥状(免罪符)は,ローマ教会の腐った体質に直接つながるものであったからですね。
まとめますと,九十五カ条の論題では
・ルターが贖宥状(免罪符)の販売を批判
・宗教改革のきっかけとなった
この2点を押さえることが大事となります。
【アドバイス】
世界史を学習していくと,よくわからない用語が出てくることがありますね。そんなとき,わからないままにして放っておくか,きちんと調べて理解するかで,大きな差が出ます。
これからも進研ゼミ高校講座をつかって,しっかり理解を深めていってくださいね。