【地球の概観と構造】有効数字と指数の表し方について
有効数字とは何ですか。有効数字2ケタといわれたらどう答えればいいのですか。また,指数で10の-3乗というのは何を表しているのですか。
進研ゼミからの回答
こんにちは。 さっそく質問に回答しますね。
【質問内容】
という問題について,
1.有効数字とは何か
2.「有効数字2ケタで答えよ」と言われた場合,どう答えたらよいか
3.10の-3乗のように,負の整数が指数の数とは何か
という3つのご質問ですね。
【質問への回答】
≪有効数字とは何か≫
まず,有効数字について確認しておきましょう。
実験で目盛りを読み取るときには,最小目盛りよりも1桁小さい数値まで読み取ることが可能です。
この測定で読み取った桁までの数字を有効数字といいます。
0ではない数字より前に0がある場合,その0は有効数字の桁数に入れません。
この0は,位取りを示すためのものにすぎません。
例えば,0.012345は有効数字5桁,0.012は有効数字2桁,0.0001は有効数字1桁です。
小数点より右にある0は有効数字です。
例えば,12.00は有効数字4桁です。
小数点がない数の最後にある0については,有効であるとも有効でないとも受け取れあいまいです。1000の有効数字は1桁から4桁のどれとでも受け取れます。
問題に有効数字の桁数について指示があった場合は,有効数字の桁数よりも1桁多い桁の数を四捨五入して有効数字の桁数にそろえます。
≪「有効数字2桁で答えよ」と言われた場合の答え方≫
ご質問いただいた問題を例に,具体的に考えてみましょう。
この問題では,地球の全周Lを計算すると,46250となります。
問題に「有効数字2桁で答えよ」という指示がありますから,有効数字3桁目の2を四捨五入して,答えは「46000」となります。
≪負の整数が指数の数≫
次に負の整数が指数のときについて解説します。
よって,
有効数字3桁で答える場合
【学習アドバイス】
地学の問題に限らず理科の計算問題では,有効数字で答える問題が多く出題されます。
この機会に有効数字について正しく理解して,計算問題で適切に答えられるようになっておきましょう。
なお,指数の計算法則については,数学で詳しく学習します。
今後も『進研ゼミ高校講座』を使って,得点を伸ばしていってくださいね。