【読解】初めて読む古文の内容がわかりません
古文は、定期テストはある程度できますが、実力テストで思うように点が取れません。どうすればいいですか?
進研ゼミからの回答
こんにちは。
早速、いただいた質問についてお答えしていきましょう。
【質問の確認】
古文は、定期テストはある程度できますが、実力テストで思うように点が取れません。
どうすればいいですか?
【解説】
「定期テストでは点が取れるのに、実力テストでは点が取れない」という悩みは、ほとんどの場合、「初めて読む古文の内容がつかめない」という悩みと言えるのではないでしょうか。
初めて読む文章では、次の2つのポイントをおさえましょう。
1. 古語を覚えましょう!
例えば、現代の会話でも、「朝・犬・散歩・公園」という言葉だけでもわかっていれば、 「朝、犬の散歩で公園に行った話だな」となんなく推測できますよね。
これは古文でも同じことです。単語がある程度わかれば、なんの話をしているか推測することができるのです。
まずは、4月から今までの授業で習った古語をしっかりと覚えることが大切です。
授業で習っている文章には、重要な古語がたくさん入っています。
全部を覚えきれていない人は、すぐに復習を始めましょう。
古語を覚える時のポイントは、「今と昔で意味が違うもの(古今異義語)」「古文にしか出てこないもの(古文特有語)」に注目して覚えることです。
古語は入試頻出の200語を覚えれば、だいたいの文章は読めるようになります。
ノートや単語帳に書き出して「1日3個」と決めて覚えていくなど、自分なりにやり方を工夫してみましょう。
2. あらすじをつかむ読み方を身につけましょう!
登場人物がわかっていて、物語の展開も押さえられている、という定期テストの状況に近くするためには、
1度目・・・「誰が」と、「どうした」にマーキングをしながらまずは大まかに読み進めてあらすじをつかむ
2度目・・・設問のある細かな部分を読み込んでいく
という方法が有効になります。
1度目でどこまで全体の展開をつかめるかが読解のポイントです。
1度目のマーキングは、難しい作業はありません。
・「誰が」に当たる部分は、人物ごとに、○、□、△などの印をつける
・「誰が」が省略されている部分には、横に主語を補う
・「どうした」に当たる部分は、傍線を引く
という単純なものです。
この3つの作業が的確にできるようになれば、あらすじもつかめるはずです。
初めのうちは、登場人物がどれかわからなかったり、同一の人物の言い換えなどに気づかなかったりして、すぐには、うまくマーキングしたり、主語を補うことができないかもしれませんが、普段からマーキングの練習をしていけば、うまくあらすじをつかめるようになるはずです。
【アドバイス】
古語、マーキングともにすぐに習得できるものではありません。
初めのうちは、なかなか慣れないかもしれませんが、学校の予習・復習もうまく使いながら、身につけていきましょう。
これからも、『進研ゼミ高校講座』を使って、国語の力を伸ばしていってくださいね。