スマホの設定は大丈夫? 子どもに貸したスマホが高額請求に ゲーム課金トラブル防止のためにしておくべき設定とは
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SNSでよく話題となる子どものスマホ課金トラブル。無料ゲームで遊ばせていたつもりで、親のクレジットカードに数万円の請求が来たなんてことも。「子どもにスマホを貸すことがあるけれど、決済の設定がどうなっていたかちょっと心配…」という方も多いのではないでしょうか。
高額課金でよく問題になるのは、ゲームアプリ内でのガチャ(有料くじ)やアイテム購入。パスワードなしで購入できる設定にしていると、「クリックするだけでもらえた!」と子どもがどんどん課金してしまうことがあります。
そんなトラブルを未然に防ぐために、親と子どものスマホの設定を見直しておきましょう。まずは購入履歴を確認する習慣を。iPhoneとAndroidで簡単にできる確認方法と、「うっかり課金」を防ぐ設定を紹介します。
Step1:スマホで購入履歴を確認する
まずは、身に覚えのない請求が発生していないか、スマホで「購入履歴」の確認をしましょう。不要なアプリのサブスクリプションがあれば解約します。
iPhoneで購入履歴を確認する方法
①「設定」アプリを開く
②ユーザー名をタップ
③「メディアと購入」をタップ
④「購入履歴」をタップ
90日以上前の購入履歴を確認したい場合は、「過去 90 日間」をタップして別の日付範囲を選択します。
Androidで購入履歴を確認する方法
①「Google Play」アプリを開く
②メニューを開く
③「アカウント情報」をタップ
④「購入履歴」をタップ
Step2:スマホの余分なクレジットカード情報は削除
スマホの「お支払い方法」設定を確認し、支払いなどで必要ないクレジットカード情報が登録されていたら削除します。
iPhoneでお支払い方法を確認する方法
①「設定」アプリを開く
②ユーザー名をタップ
③「支払いと配送先」をタップ
Androidで支払い方法を確認する方法
①「Google Play」アプリを開く
②メニューを開く
③「お支払い方法」をタップ
Step3:「購入時のパスワード認証」は必須設定
親のスマホで子どもがゲームをすることもよくありますよね。多少面倒でも、アプリやアイテムを購入する際には、「毎回パスワード入力が必要」な設定にしておくことがおすすめ。「30分毎に」などにしておくと、入力した直後は自由に課金できてしまいます。
iPhoneで購入時のパスワード認証を必須に設定する方法
①「設定」アプリを開く
②ユーザー名をタップ
③「メディアと購入」をタップ
④画面上部のアカウントアイコンをタップ
⑤「パスワードの設定」をタップし、「常に要求」を選択
「パスワードの設定」が表示されない場合は、設定からFace ID または Touch ID を無効にします。
Androidで購入時に認証必要に設定する方法
①「Google Play」アプリを開く
②メニューを開く
③「設定」をタップ
④「購入時には認証を必要とする」をタップ
⑤「このデバイスでGooglePlayから購入するときは常に」を選択
Step4:子どものスマホはファミリー共有、ファミリーリンク機能で管理
親のスマホとは別に子どもが本人用のスマホを持っている場合、無料のファミリー共有やファミリーリンク機能でペアレンタルコントロールができます。課金以外にアプリや利用時間の管理も。
子どものiPhoneにペアレンタルコントロールを設定する方法
親のApple IDで子どもにiPadを使わせているケースもよくありますが、クレジットカートの登録などもあるため、IDは分けておいたほうが便利。子どもが13歳未満の場合、ファミリー共有設定から「お子様用のApple ID」が作成できます。子どものApple IDを作成したら、スクリーンタイムを設定します。
①「設定」アプリを開く
②「スクリーンタイム」(子どものApple ID)をタップ
③「コンテンツとプライバシーの制限」をタップ
④「iTunes および App Store での購入」をタップ(スクリーンタイムのパスコード入力が必要)
⑤「App内課金」をタップし、「許可しない」を選択
「ファミリー共有」設定で「承認と購入のリクエスト」をタップし、子どもが管理者である親に購入またはダウンロードのリクエストを送信できるように設定もできます。
子どものAndroidにGoogleファミリーリンクを設定する方法
子どものGoogleアカウント(13歳未満であれば子ども用アカウント)を作成し、管理者である親のファミリーグループに追加します。親のスマホにファミリー用としての支払い方法を登録し、子どもからリクエストがあった場合承認/非承認を選ぶことができます。
①親のスマホに「ファミリーリンク」アプリをダウンロードし、アカウントを選択する
②子どものGoogleアカウントがなければ作成する
(日本の場合13歳未満のユーザーがGoogleアカウントを作成するには保護者の同意が必要)
③親のスマホでファミリーリンク用の支払い方法を設定する
④子どものスマホに「ファミリーリンク」アプリをダウンロードし、接続する
⑤親のスマホの「ファミリーリンク」アプリで購入承認の設定を「すべてのコンテンツ」か「ファミリー用お支払い方法を使用したすべての購入」を選択する
Step5:キャリア決済にも注意
携帯料金とまとめて支払える、キャリア決済の上限も確認しておくと安心です。通常1万円程度が上限に設定されていますが、支払い状況により多く設定されていることもあります。docomoの場合、1000円単位で好きな金額に設定することも可能です。
Step6:スマホでの購入用に、プリペイドカードも便利
有料アプリや有料アイテムがすべて有害なわけではありません。教育現場でも使わているMinecraft(マインクラフト)も有料アプリですし、子どもに見せたくない広告が表示されてしまう無料アプリもあります。
お小遣いから1000円分など、子ども本人にLINEスタンプやアイテム購入をまかせる場合は、プリペイドカードも便利です。決まった額のなかで使うことができます。
iPhone用にはiTunesカード、AndroidならGooglePlayカードをコンビニや家電量販店などで購入することができます。どちらもスマホにチャージして使います。
まとめ & 実践 TIPS
急なスマホ課金トラブルになってしまう前に、見直しておきたい親子のスマホ設定を紹介しました。
課金にまつわるトラブルは年々増えています。ファミリーリンクなどを設定していても、スマホ自体のロックをかけていなかったり、クレジットカードを出しっぱなしにしておいたりするのはNG。また、購入履歴が削除されて気づかないといったことも。
大人でもハマってしまう人が多いゲームやアイテム課金。スマホの設定を見直すとともに、安全な使い方についてもぜひ親子で話してみてください。
参考:
https://support.apple.com/ja-jp/HT201304
https://families.google.com/intl/ja/familylink/
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