【近現代(明治時代〜)】 辛亥革命って何?
辛亥革命について,具体的に教えてください。
進研ゼミからの回答
辛亥(しんがい)革命は,1911年に中国で起こった,清(しん)を倒して近代的な国家をつくろうとした革命のことです。
日清戦争以後,清(中国)は,列強諸国にどんどん侵略されていきました。
この中で,清を倒して民族の独立を守ることのできる近代国家をつくろうとする革命運動が起きました。
その中心となったのが,孫文(スンウェン/そんぶん)です。
孫文は,「三民(さんみん)主義」を唱えて,革命運動をおし進めていきました。
「三民主義」とは,『民族主義(民族の独立)』『民権主義(政治の民主化)』『民生主義(民衆生活の安定)』の3つからなる革命の指導理論のことです。
そして,1911年,湖北省の武昌(ウーチャン)で軍隊が反乱を起こしました。これをきっかけに革命運動は全国に広がり,多くの省が清からの独立を宣言しました。これが「辛亥革命」です。
辛亥革命の結果,翌年の1912年に,「中華民国」が建国されました。
中華民国は,孫文を臨時大総統(りんじだいそうとう)とし,南京(ナンキン)を首都とする,アジア最初の共和国でした。