【ドイツ観念論】人格と人倫について
カントの人格とヘーゲルの人倫の意味が掴めません。それに二つが混ざってしまってどっちかわからなくなってしまいます。
進研ゼミからの回答
こんにちは。
いただいた質問について、さっそく回答させていただきます。
【質問内容】
カントの人格とヘーゲルの人倫の意味が掴めません。それに二つが混ざってしまってどっちかわからなくなってしまいます。
【質問への回答】
カントの人格とヘーゲルの人倫を、混同しないようにするには、次の点に注目するとよいでしょう。
●カントの「人格」…自律的に(自発的に)行動するという、人間の側面・性質。
■ヘーゲルの「人倫」…道徳や法といった、「社会のルール」を、統合したもの。
以上の点に注目するだけでも、カントの「人格」とヘーゲルの「人倫」は大きく違うことが、分かるはずです。
ごく大まかには、カントの「人格」とは、「人間らしさ」のことであるのに対し、へーゲルの「人倫」とは、「社会のルール」のことだと考えておいてもよいでしょう。
これでも、両者の違いは明白になるはずです。
【学習アドバイス】
カントの「人格」やヘーゲルの「人倫」についての厳密な意味は、大変に難しく、大学で専門的に勉強しなければ理解できません。
高校レベル・大学入試レベルでは、ゼミ教材に載っている問題で正解できる程度に把握しておけば十分です。
それ以上に細かい内容は、大学で勉強すべきことだと割り切って、ほかの事柄を学習するのに時間を使う方がいいと思いますよ。