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物理 定期テスト対策はね返り係数(反発係数)の式で「-(マイナス)」がつかない場合があるのはなぜ?【運動量】

はね返り係数(反発係数)の式で「-(マイナス)」がつかない場合があるのはなぜ?【運動量】

はね返り係数(反発係数)の式には前に「-(マイナス)」がつくのに,解説を読んでいると「-」がつかない場合があります。どうしてですか?

進研ゼミからの回答


こんにちは。頑張って勉強に取り組んでいますね。
いただいた質問について,さっそく回答させていただきます。

【質問内容】
はね返り係数(反発係数)の式で「-(マイナス)」がつかない場合があるのはなぜ?【運動量】

はね返り係数(反発係数)の式で「-(マイナス)」がつかない場合があるのはなぜ?【運動量】

《はね返り係数の式で,「-」がつかない場合があるのはなぜですか?》
はね返り係数の式には前に「(-マイナス)」がつくのに,解説を読んでいると「-」がつかない場合があります。どうしてですか?

という質問ですね。

【質問への回答】
与えられた値が「速さ」なのか,「速度」なのかの違いによって,「-(マイナス)」がついたり,つかなかったりします。そこで,まずは「速さ(スカラー量)」と「速度(ベクトル量)」の違いについて説明をし,はね返り係数の式の意味について述べてから,今回の解説に移りたいと思います。

●「速さ」と「速度」の違い
「速さ」と「速度」という2つの用語は,使いわけられていますか?日常の生活では使いわけをしている人は少ないと思いますが,物理では厳密に使いわける必要があります。2つは,

・速さ:単位時間あたりにどれだけの距離を移動したか→大きさのみ(スカラー量)
・速度:どの向きに単位時間あたりにどれだけ動いたか→大きさ+向き(ベクトル量)

という違いがあります。
例えば,北向きに30km/hで走る車と,南向きに30km/hで走る車は,「速さ」は同じですが,走る向きが違うので「速度」は異なります。
また,「速さ」は負の値をとることがありませんが,「速度」は向きによって負の値をとることもあります。北向きを正の向きとすると,南向きに30km/hで走る車の速度は,「-30km/h」となります。

●はね返り係数の式の意味
次に,はね返り係数の式を見てみましょう。

はね返り係数(反発係数)の式で「-(マイナス)」がつかない場合があるのはなぜ?【運動量】物理|定期テスト対策サイト

●今回の問題について

はね返り係数(反発係数)の式で「-(マイナス)」がつかない場合があるのはなぜ?【運動量】物理|定期テスト対策サイト

はね返り係数の式の意味を理解し,ぜひ状況に応じて「-(マイナス)」をつけるかどうかの区別ができるようにしておきましょう。

【学習アドバイス】
「速さ」と「速度」は,日常では厳密な使いわけをしないので,物理での使いわけにぴんと来ない人も多いかと思います。しかし,今回のようにどのように設定するかで,その後の式も変わってくる場合があります。文字を設定するときには,「速さ(スカラー量)」なのか「速度(ベクトル量)」なのかをしっかりと意識するようにしましょう。

また,むやみに覚える式を増やすのではなくて,例えば今回のはね返り係数の式のように,その式の意味を理解して,状況に応じて使いわけられるようにしておくと,覚える式を減らすことができますよ。

  • ここで紹介している内容は2017年3月時点の情報です。ご紹介している内容・名称等は変わることがあります。

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