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化学基礎 定期テスト対策【化学反応式と量的関係】過不足が発生するときの反応後の量を求める過程がわかりません。

【化学反応式と量的関係】過不足が発生するときの反応後の量を求める過程がわかりません。

化学反応式の問題で,反応後の量を求めるときに出てくる表のようなものが,どのようにして出てくるのかがわかりません。作るコツなどはあるのですか?

進研ゼミからの回答

こんにちは。いただいた質問について回答します。

【質問内容】
【問題】
プロパン2.0 molと酸素13.0mol のみを反応容器に入れて,プロパンを完全燃焼させた。このとき,反応後にプロパンまたは酸素のいずれが何mol余るか。

という問題について,答えを求めるときに出てくる


化学反応式


【質問への回答】
この表は,最初からすべての数値が入っているわけではなく,化学反応の量的関係をもとに,わかっている数値を順に入れて出来上がったものです。次の手順で求めていきます。


化学反応式を書く

②反応前の量,変化した量,反応後の量を物質量で書き出す
(化学反応式の係数の比)=(反応した物質量の比)なので,化学反応式の下にわかっている量を書き出し,物質量の変化を追跡していきます。このとき,値がわからないところはいったん空欄のままにしておき,スペースをあけておくことがコツです。


化学反応式

次に,反応終了後の量を考えます。プロパンも酸素も反応容器の中の量は有限なので,反応物の一方(どちらか一つでも)がなくなると,ほかの反応物が残っていても反応は終了してしまいます。問題文にはなくなった物質がどちらであるか書いていないので,まずプロパンが完全に反応したと考えて計算を進めます。このとき,反応後のプロパンの量は0molとなります。


化学反応式

このとき,プロパンが2.0mol-0mol=2.0mol反応(減少)したことになります。このことを表すため,「変化した量」のところに,反応した量(減少した量)を符号をつけて「-2.0」と表します。

化学反応式

続いて,(化学反応式の係数の比)=(反応した物質量の比)から,プロパン以外の物質量の変化を考えます。
反応した物質量の比は

化学反応式

化学反応式


【学習アドバイス】
化学反応の量的関係の問題では,どちらかが完全になくなるまで反応が進んだ後の物質量を考える問題がよく出題されます。
①化学反応式を書き出し,
②反応前の量,変化した量,反応後の量を物質量で書き出す
ことにより,何がどれだけ反応したのかを順を追って考えるようにしましょう。その際,一気に答えは出ないことが多いので,わからない量を明確にしたうえで,上記で説明したような手順で一つひとつわかった量を書き出していくようにしましょう。
また,反応物の量が物質量ではなく体積〔L〕(または〔mL〕)や質量〔g〕などで表されていることが多いので表に書き出す前に
●与えられた物質の量を物質量〔mol〕に変換しておく
ことを忘れないようにしましょう。

今後も『進研ゼミ高校講座』を使って,得点を伸ばしていってくださいね。

  • ここで紹介している内容は2017年3月時点の情報です。ご紹介している内容・名称等は変わることがあります。

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