【細胞分裂・生殖・遺伝】 塩酸をあたためる理由
細胞分裂の観察手順で「60℃の湯であたためたうすい塩酸に数分間つける」と書かれているのですが,
なぜ塩酸をあたためるのかわかりません。室温の塩酸ではだめなのでしょうか?
進研ゼミからの回答
室温の塩酸では,細胞がばらばらになるのに非常に時間がかかったり,効果的に細胞がばらばらにならなかったりします。
薬品を反応させるときは,一般に,温度が高いほうが反応が起こりやすくなります。また,反応の速度も速くなります。
だから,細胞どうしをつなげているタンパク質などを分解して,細胞と細胞をばらばらにするには,「あたためた塩酸」を使って実験するほうが効率よく行えます。
塩酸をじかにあたためると危険なので,60℃くらいの湯につけて,間接的にあたためていることにも注意しておきましょう。