【国語文法】 助動詞の基礎
助動詞はたくさんあるので,理解できず困っています。どういう勉強をしたらいいですか?
進研ゼミからの回答
それぞれの助動詞の意味をおさえ,見分け方のポイントを覚えましょう。
■助動詞の見分け方
助動詞は意味を付け加えたり,書き手(話し手)の判断を表す役割をしています。
文中にある助動詞を見分けるには,文を文節に分けて付属語を探し,活用の有無を確かめましょう。
「~う・~ない・~ば」などの主な続き方を覚えておくと,見分けるときに役立ちます。また「う・よう・まい」については,ほとんど活用しませんが,れっきとした助動詞として覚えておきましょう。
■助動詞の意味
同じ助動詞でも,文中での使われ方によって意味が異なる場合があります。
文全体から,どういう意味で使われているのかを読み取ることが見分け方のポイントです。
[複数の意味を持つ助動詞の例]
「れる・られる」・・・受け身・可能・自発・尊敬
「ようだ」 ・・・推定・比喩(ひゆ たとえ)・例示
「比喩」は「まるで~」と言い換えられる。
「た(だ)」・・・過去・完了・存続・想起
「過去」は過去に起きたことを表す。
「完了」は動作や作用が,そのとき終わったことを表す。
「存続」は現在もその状態が続いていることを表す。
「想起」はあることを思い出していることを表す。
「う・よう」・・・意志・勧誘・推量
「意志」は話し手が何かをするつもりだという意味を表す。
「勧誘」は「いっしょに~しよう」と相手を誘う意味を表す。
「推量」は「たぶん~だろう」という意味を表す。
それぞれの使い方を学んだら,問題演習を行い,覚えた知識を確かめましょう。
助動詞を書き抜く問題,同じ意味・用法の助動詞を探す問題などのさまざまな問題を解き,解説を読んで理解することで,覚えた知識の使い方が身についていきます。