教育動向
小学校から大学入学に関わる学校制度の変化や、お子さまを取り巻く環境の変化、教育現場の課題など、教育にまつわる最新の情報をご紹介します。
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LGBTQの人たちに配慮した学校や家庭のあり方
前回は、トランスジェンダーの当事者の1人として、LGBTQの人たちが置かれている現状や抱えている課題、社会に対する今後の期待について、私自身の活動や経験を交えながらお話ししました。今回は、皆…
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「働き方の改善」と「学びの充実」を両立できる学校づくりを目指して
帝京大学町支研究室・横浜市教育委員会・ベネッセ教育総合研究所は、教職員の働き方改革、よりよい教育のための教員の資質・能力の向上など、教員への期待や要求が増え続ける中で、持続可能な…
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初等中等教育におけるメディア利用と学習成果との関連 —子どもの生活と学びに関する親子調査より-
2022年9月、社会情報学会(SSI)学会大会が、会場とオンラインのハイブリッド方式で開催されました。そこで行われたワークショップの1つとして、ベネッセ教育総合研究所と東京大学社会科学研究所の共同…
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理数教育の充実を、高校と大学が協働して推進 SSH指定校がコンソーシアムを発足! 高度な研究に取り組む高校生の 「横」と「縦」のつながりを支援
近年、日本の科学立国としての存在感の低下を指摘する経営者や研究者は多い。環境、エネルギー、食糧など、グローバルな問題が山積する中、科学技…
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高校の勉強すべてが関係アリ!? 広がる多様な大学入試
大学に進学したいと思っている生徒は、高校でいつから勉強を始めればよいのか、悩むところです。大学入試センター試験が2021年度から「大学入学共通テスト」に衣替えしたこともあり、小中…
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何か(ものすごく!)変だよ、本のインクルーシブ教育(10) 教育の分離を拡大させてよいのか?
国連の障害者の権利条約の監査結果が発表され、SNSなどで数千を超える意見が寄せられています。さまざまな意見の中で目立つのが、「現在特別支援学校に通っている子どもを、普通学級にそのまま…
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大学・学部の本格的な再編統合が始まる?
永岡桂子文部科学相(兼教育未来創造担当相)は2022年9月2日、今後10年間の大学改革などに関する工程表をまとめ、閣議報告しました。5月にまとめた教育未来創造会議(議長・岸…
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【本】秋田県の小・中学生はなぜ学力が高いのか -秋田県の子どもの生活習慣と就学前教育からの思案-
秋田県の子どもたちは小学校、中学校ともに全国学力・学習状況調査では、全国平均を上回っており、全国トップクラスの学力を誇っています。しかし、昭和30年代(1950年代)は、秋田県は全国平均を大きく…
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何か(ものすごく!)変だよ、本のインクルーシブ教育(9) 国連監査で明らかになった本の独特な解釈
国連の条約を批准した国では定期的に、きちんと条約で約束したことが守られているか国連の委員会による監査を受けることが条件になっています。障害者権利条約を批准した…
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2030年、授業も教科書も教室も「大改革」!?
文部科学省の伯井美徳・初等中等教育局長が講演で、学習指導要領を改訂する準備の議論を、秋にも始めると表明しました。高校では2022年度の新入生から、ようやく「新」指導要領が全…
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【児童手当】最新制度の解説と計画的な教育費のため方(2022年度)
昨年、児童手当の特例給付に所得制限が設けられるニュースが報道されました。記憶に残っている人もいることでしょう。所得制限を超えると、2022年10月より特例給付の支給がストップ…
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【保護者向け】キムタツ先生が伝えたい、これからの時代の英語力とは
保護者の皆さんが中学生や高校生だった時代から、英語の授業や大学入試は大きく変わりました。そのような変化や、これからの時代を考えた時に、保護者は、子どもに対してどの…
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大規模パネル調査データの分析からみえてくる,親子のかかわりあい方 —「家族的背景と子どもの生活の関連──「お金」と「勉強」についての家庭内ルールに着目して」の成果より—
激しい社会変化のなかで、子どもの生活や学びもどのように変化しているのか。その変化を多面的、継続的に捉えるために、ベネッセ教育総合研究所と東京大学社会科学研究所は共同研究プロ…
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「コロナ禍が学生の学びと成長に与えた影響〜大規模調査から大学教育の今とこれからを考える〜」リポート
2022年6月、大学教育学会第44回大会が開催されました。そこで行われた14のラウンドテーブルの1…
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水着を着るのが嫌だから?水泳の授業が「楽しみではない」中高生は27.5%
夏の体育の授業といえば、水泳。夏の授業のハイライトではあるものの、コロナ禍での実施状況や、子どもたちの水泳の授業に対する気持ちはどうなっているでしょうか。全国の小学生・中学生…
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子どもたちのデジタルメディア利用の実態と学業成績に及ぼす影響:小学生・中学生・高校生を対象とした3波パネル調査の分析
激しい社会変化のなかで、子どもの生活や学びもどのように変化しているのか。その変化を多面的、継続的に捉えるために、ベネッセ教育総合研究所と東京大学社会科学研究所は共…
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子どもの学業成績・子どもの進学期待・母親の進学期待の相互関係
激しい社会変化のなかで、子どもの生活や学びもどのように変化しているのか。その変化を多面的、継続的に捉えるために、ベネッセ教育総合研究所と東京大学社会科学研究所…
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学びのインフラとして、デジタルテクノロジーをどのように活用して、高等教育を変革する
グローバル化や多様化が急速に進み、ますます混沌とする現代社会において、答えのない問いに向き合い、よりよい未来を創っていく若者を育てるために、高等教育はい…
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学校と家庭の関係:アメリカの学校教育への保護者のかかわり
今回は、アメリカの学校現場や教育政策で特に注目を浴びている、Family Engagement(学校と家庭のつながり)についてお話ししたいと思います。Family engagementは、直訳すれば「家庭の…
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小・中・高校生の学校外読書時間の全体像を描く——読書時間分布における「読む山」
激しい社会変化のなかで、子どもの生活や学びもどのように変化しているのか。その変化を多面的、継続的に捉えるために、ベネッセ教育総合研究所と東京大学社会科学研究所は共同…
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育休世代のジレンマは「仕事と育児」から「仕事と教育」の両立問題にシフトしているか?
激しい社会変化のなかで、子どもの生活や学びもどのように変化しているのか。その変化を多面的、継…
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連載_【一人一人の違いに寄り添うために】第1回 「大人の言うことを聞く」ことに、どんなモチベーションがあるのだろう?
子どもの貧困と教育格差は、今日わが国が抱える大きな社会問題の一つである。家庭の経済状況が子どもの学習機会に影響を及ぼし、学業成績や進学経路、将来展望や、成人になってからの収入にも影響を及ぼすことが知られている。近年の教育社会学や教…
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「入学定員の基準緩和」が私立大学入試に与える影響と大学改革の方向性
人のあらゆる営みは数え切れないほどの要因の複合からなり、単純な因果関係で理解したつもりになることは慎まなければならないものだ。にもかかわらず情報処理能力に限界のある人間は、それ…
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遺伝と環境が学力にどのように影響するか-家庭の社会経済的背景、親の教育的関与、本人の努力、そして遺伝
令和4年度の文部科学省「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(以下『MDASH』)」への申請が、5月20日に締め切りとなった。「MDASH」は、学生の数理・デ…
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令和4年度「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度」申請締め切り
令和4年度の文部科学省「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(以下『MDASH』)」への申請が、5月20日に締め切りとなった。「MDASH」は、学生の数理・デ…
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2022年度全国学力テストは前回となにが変わった?学力テストの本質と教育者へのメッセージとは
2022年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)が、4月19日に行われました。今回は、中学校で…
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普通科改革とスクールポリシー
今年度から、学校設置基準の改正によって、高校の普通科に新たに学科を設置できるようになり、岐阜県や島根県、そして長崎県に新学科を持つ高校が設置されました。また、少子…
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学習評価(1) 新しい学習評価で生まれる変化とは?
2017・2018年に改訂された学習指導要領の趣旨などを踏まえて、学習評価の考え方が改めて整理されました。「観点別評価の導入」、「4観点から3観点へ」などと言われてい…
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THE世界大学ランキング本版2022【私立大学ランキング】~教育リソース、教育充実度~
2022年3月24日にTimes Higher Education(THE:ティー・エイチ・イー)によって発表された「THE世界大学ランキング日本版2022」。今回は私立大学の教育リソース分…
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「よりよい未来を創る力を育てるために、「学習者」主体の高等教育をどう実現するか」
グローバル化や多様化が進展し、ますます混沌とする現代社会において、答えのない問いに向き合い、よりよい未来を創っていく若者を育てるために、高等教育をいか…
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持続可能な学校組織と働き方改革
前回は、新年度にあたり、教師が昨年度までとは異なる子どもや同僚との関係を構築し、新学習指導要領の趣旨に沿った授業づくりを行っていくためには、教師同士のコミュニケーシ…
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2023年度創設を目指す「こども家庭庁」とは? 3部門の基本方針で運営を一本化
岸田文雄内閣が2023年の創設を目指している「こども家庭庁」の設置法案が、2022年の通常国会に提出される予定です。少子化やいじめ問題、児童虐待など、子どもを取り巻く社…
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高等教育の課題を洗い出し、「よりよい未来を創る若者を育てる教育」にどう変革するか
グローバル化、多様化する世界の構造的な課題を解決し、よりよい未来を創っていく若者を育てるために、これまで以上に高等教育の重要性は増している。社会が急速に…
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学校の学びが変わり、家庭の学びも変わる中で、保護者ができることは?
新学習指導要領の実施や急速なICTの普及などによって、学校の指導や子どもの学びが大きく変わり、それに伴って家庭の学びも変わりつつあります。その…
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「学ぶことの大切さ」を伝えることで教育格差を乗り越える
ベネッセ教育総合研究所の調査結果では、「社会経済的地位」(Socio-economic Status、以下SES)によって、子どもの学習に対する保護者の意識や働…
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コロナ禍に進路選択を迫られた高3生の経験が示すこと~世代格差からの考察
コロナ禍において、子どもの進路選択に格差が生じることが懸念されています。2020年度の高校3年生(以下、高3生)は、「大学入学共通テスト」を受けた第一期生であり、かつコロナ禍に伴う臨時休校…
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第コロナ禍から2年、親子の変化と、家庭でできる体験活動の充実とは?
ベネッセ教育総合研究所の調査結果では、新型コロナウイルスの感染拡大などの影響で、2019年から2020年にかけて、子どもの生活や学びに大きな変化がありました。2…
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知能検査とギフティッドの判定
2021年10月23,24日に,日本子ども学会の第17回子ども学会議がハイブリッド形式で開催されました。そこでの自主シンポジウム「ギフティッドの的確な理解と支援のために:心理・医療…
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教育格差について考える(その1)家庭によって教育はどう違うのか?
社会的な役割や地位が個人の「知能+努力=メリット」によって配分される社会—これは、イギリスの社会学者M.ヤング(1915-2002)が描いた「…
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クラスに5人の子どもが貧困状態に 全国調査で浮き彫りになる新型コロナの影響
内閣府は2021年12月24日、「子供の生活状況調査の分析」報告書を公表しました。子どもの貧困の実態を調べるため、政府として初めて行った全国調査の結果を分析したもので…
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子どもの教育機会の保障に向けて重要な課題とは?
子どもの教育において、今、最も憂慮すべき問題は学力格差といえるでしょう。2007年度に開始された文部科学省「全国学力・学習状況調査」と同様に、昭和時代には、当時の文部省によって「全国学力調査」が…
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N高ってどんな学校?2万人が学び、急成長する「ネットの学校」はどんな学校なのか
急成長する「ネットの高校」として昨今話題のN高等学校、通称「N高」。6年目を迎える今年は、4月に開校したS高等学校とあわせて20,441人(※2021年8月時点)と、開校時より13倍以上も…
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大学無償化(高等教育の修学支援新制度)とは? 2020年4月開始の制度概要 対象世帯や金額は?
大学の無償化は、高校の授業料無償化や幼児教育・保育の無償化などに続く、国の少子化対策の政策です。学ぶ意欲のある学生が、経済的な理由で進学や修学を断念することのないように、支援…
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小学生の学業成績におよぼす家庭環境の影響—遺伝要因との関わり
子どもの貧困と教育格差は、今日わが国が抱える大きな社会問題の一つである。家庭の経済状況が子どもの学習機会に影響を及ぼし、学業成績や進学経路、将来展望や、成人になってからの収入にも影響を及ぼすことが知られている。近年の教育社会学…
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通知表の付け方ってどうなっているの?知っておきたい読み解き方とコメント欄の書き方
学期の終わりに先生から渡される通知表。きちんと読み解くには、いくつかのポイントを押さえることが大切です。保護者コメント欄は先生とのコミュニケーションツールでもあり…
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子どもの留学先にシンガポールが人気の理由とは?費用やメリット・デメリットを、留学生の保護者に聞いてみた
グローバル化が進む将来に備え、我が子を海外に留学させたいと考えているご家庭も多いことでしょう。しかし、新型コロナウィルスの流行により、海外留学の選択が難しくなっ…
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GIGAスクール構想ってなに?教育がどう変わるの?初めてでもわかる優しい解説
令和の学びのスタンダードとして文部科学省により進められている「GIGAスクール構想」。1人1台端末と、通信ネットワーク整備により、個別最適化した学びの提供を目的としたもの…
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公立の成績のつけ方は絶対評価が原則で、3学期に上がるのはよくある話 短期間に上げるにはどうする?
学期の終わりに先生から渡される通知表。きちんと読み解くには、いくつかのポイントを押さえることが大切です。保護者コメント欄は先生とのコミュニケーションツールでもありま…
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【Q&A】中学校で35人学級が実現する可能性は? 小学校の法改正案は審議中
公立小学校の1学級当たりの児童数を、40人までから35人までに引き下げる法改正案が、国会で審議されています。成立すれば、2021年度の2年生より下の学年は、卒業まで35人…
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教員の企業インターンシップを事例に考える教員自身の学びを個別最適化してみてわかったこと
教員だけではない、様々な立場の実践者が創る'未来の学校'とはどんな形になるでしょうか。 悩み、挑戦して…