体液性免疫と細胞性免疫の違いとは?簡単に解説!
体液性免疫と細胞性免疫の違いがわかりません。
進研ゼミからの回答
こんにちは。さっそく質問に回答しますね。
【質問内容】
【問題】
細胞性免疫と体液性免疫に関する次の各問いに答えよ。
問 次の(a)~(e)の記述のうち,(1) 細胞性免疫,(2) 体液性免疫に当てはまるものをすべて選び,
それぞれ記号で答えよ。重複して選んでもよい。
(a) ヘルパーT細胞がかかわる。
(b) キラーT細胞がかかわる。
(c) B細胞がかかわる。
(d) リンパ球が直接抗原を排除する。
(e) リンパ球が放出した抗体によって抗原を排除する。
(1)細胞性免疫
( (a),(b),(d) (順不同) )
(2)体液性免疫
( (a),(c),(e) (順不同) )
体液性免疫と細胞性免疫の違いがわからない,という質問ですね。
【質問への回答】
体液性免疫と細胞性免疫は,どちらも一度体内への異物(抗原)の侵入を受けることによって成立することから獲得免疫(適応免疫)と呼ばれ,好中球やマクロファージなどの食作用により異物を直接排除する自然免疫では排除しきれなかった異物を数種類の細胞が連携して排除する免疫のしくみです。
再び同じ抗原が侵入したときにすばやく強い反応を起こして抗原を排除する二次応答の反応を起こすことができます。
体液性免疫と細胞性免疫では,最初に抗原を認識する過程は共通していますが,
そこから先の抗原を排除するしくみが異なります。
それでは次のフロー図で,体液性免疫と細胞性免疫のしくみの違いをみていくことにしましょう。
「体液性免疫」と「細胞性免疫」という名称は,次に示すように,それぞれのしくみの特徴をあらわしています。
体液性免疫…体液中の抗体がはたらいて抗原を排除する免疫
細胞性免疫…細胞が直接はたらいて抗原を排除する免疫
これら2つの名称とそれぞれのしくみをしっかり区別して理解しておきましょう。
【学習アドバイス】
生物の用語のなかには身近でない用語も多いですが,その用語に使われている漢字の意味に,しくみや特徴のヒントが含まれていることがあります。
用語を覚えるときは,丸暗記するよりも,その用語に使われている漢字と,その用語の意味を結びつけて理解を深めることで,間違えづらく忘れにくくなるでしょう。
これからも進研ゼミで勉強を頑張ってください!