植物細胞の浸透圧とは?
浸透圧を学習すると,高張液,等張液,低張液に入れたときの植物細胞の様子が出てきますが,いまいちイメージがつかめません。わかりやすく教えてください。
進研ゼミからの回答
こんにちは。さっそく質問に回答しますね。
【質問内容】
植物細胞の浸透圧がイメージできない,というご質問ですね。
【質問への回答】
生物で学習する事柄は,生命現象に関することなので,身近な例で具体的に考えてみることがコツです。 浸透圧の場合も,身近な生物を例に考えてみましょう。
≪植物細胞の浸透圧の場合 → よく見る図を「キュウリ」で理解!≫
細胞の浸透圧とは,「細胞に水を引き込む力」であることを押さえながら考えてみましょう。
1.高張液に入れる(細胞の浸透圧<外液の浸透圧)
高張液とは濃度が高く浸透圧の高い液なので,ちょうどキュウリに塩をかけた状態を考えてみてください。
キュウリに塩をかけると水分が出て「シナシナ」になりますよね?
同じように,細胞レベルで考えてみると,細胞から水分が抜けて細胞は小さくなります。
⇒細胞の浸透圧は,高張液に入れる前に比べて大きくなる
2.低張液に入れる(細胞の浸透圧>外液の浸透圧)
低張液とは濃度が低く浸透圧の低い液なので,ちょうどキュウリを真水に浸した状態を考えてみてください。
キュウリを水に浸しておくと,キュウリが水を吸って「パリッ」となりますよね?
同じように細胞レベルで考えてみると,細胞は水分を吸って大きくなっています。
⇒細胞の浸透圧は、低張液に入れる前に比べて小さくなる
【学習アドバイス】
浸透圧では,それに関連する用語(拡散,半透性,全透性など)がたくさん出てきて混乱するかもしれませんが,そういうときは,まず具体的なイメージで現象を理解するようにしましょう。
具体的なイメージがつかめたあとで,それらの用語を理解するようにすれば,ぐっと理解は深まります。
これからも進研ゼミで勉強を頑張ってください!