【特殊な構文】to不定詞の動詞を省略して,toだけを用いる代不定詞について。
to help youが繰り返されているのに,なんでtoは省略されないで残るんですか?
進研ゼミからの回答
こんにちは。
いただいた質問について,早速お答えしましょう。
【質問の確認】
【問題】
次の英文で,省略できる部分を省略して全文を書きなさい。
I’ll be happy to help you if you want me to help you.
という問題について, 「最後のhelp youは省略できるのに,なぜtoは省略できないで文末に残るのか」という質問ですね。
【解説】
ご質問の英文を見てみましょう。
I’ll be happy to help you if you want me to help you.
まず,前半のto help youのto不定詞は,「・・・して,・・・できて」の意で〈原因〉を表す副詞用法です。happy「うれしい」という感情の〈原因〉を表しています。
次に後半のto help youのto不定詞は,<want+O(人)+to不定詞>「O(人)に・・・してほしい」という構文に用いられているものです。
したがって,どちらもto help youと同じ形をしていますが,to不定詞の働きは全く違います。
後半のtoは,<want +O(人)+to不定詞>の構文であることが分かるようにtoが省略されていないのですね。
このように同じ動詞を繰り返すのを避けるために,to不定詞のtoだけを用いることがあります。これを代不定詞と言います。
You may go if you want to.
(行きたければ君は行ってもよい。)
*前に出ている動詞goの繰り返しを避けるために,to goのgoだけを省略し,toだけを用います。
【アドバイス】
代不定詞は,それを含む文の構文を導く道しるべとなるものですので,同じ動詞の繰リ返しを避けるために動詞は省略してもtoは残しておくことを理解しておきましょう。
それではこれで回答を終わります。これからも『進研ゼミ高校講座』に取り組んでいってくださいね。