【動詞】自動詞と他動詞の区別
問題の日本語訳を読んでも,動詞が「自動詞」か「他動詞」か区別がつきません((+_+))
これは覚えるしかないのですか??
進研ゼミからの回答
こんにちは。今回の質問についてお答えしていきましょう。
【質問内容】
問題の日本語訳を読んでも、動詞が「自動詞」か「他動詞」か区別がつきません((+_+))
これは覚えるしかないのですか??
という、自動詞と他動詞の見分け方についての質問ですね。
【質問への回答】
◆自動詞と他動詞の見分け方◆
動詞には、自動詞としてしか用いられないもの、他動詞としてしか用いられないものがありま
すが、多くの動詞は自動詞としても他動詞としても用いられ、意味も似通っていることがあり
ます。これらは、以下のような原則で見分けられます。
・他動詞は後ろに目的語を伴うので、名詞・代名詞あるいは名詞に相当する語句(to不定詞
やthat節など)が動詞の直後にきます。
・一方、自動詞は目的語を伴わないので、前置詞句が後ろにくることが多いです。ただし、後
ろに補語がくることや、語句を何も伴わない場合もあります。
代表的なものに、be, become, fall, look, remain, seemなどがあります。
問題でよく出題されるのは、日本語訳につられて自動詞と間違えやすい他動詞、他動詞と間
違えやすい自動詞です。いくつか例を確認していきましょう。
■自動詞と間違えやすい他動詞
他動詞は目的語を「・・・を、・・・に」と訳すことが多いですが、例1)のmarryは結婚する相手を
目的語にし、「・・・と」と訳すので注意してください。
例1) Sue married Fred. 「スーはフレッドと結婚した」
例2) We discussed the matter. 「私たちはその問題について話し合った」
例2) のdiscussは、訳が「・・・について」となるので前置詞aboutを後ろにとりそうですが、すぐ
後ろに目的語をとる他動詞ですので、注意してください。
ほかにapproach「・・・に接近する」、attend「・・・に出席する」、enter「・・・に入る」、oppose
「・・・に反対する」、resemble「・・・に似ている」なども他動詞として、目的語を伴って用いら
れます。
■他動詞と間違えやすい自動詞
例3) He complains about his circumstance.「彼は自分の環境に不満を言う」
例4) I agree with him. 「私は彼の言うことに同意する」
例5) I will agree to your proposal. 「私はあなたの提案に同意しようと思っている」
しかし、complainもagreeも他動詞で用いられる場合もあります。
例えば、下の例6)はagreeの後ろにto不定詞がきて「・・・することに同意する」という意味で
す。このto不定詞はagreeの目的語となっていますから、このagreeは他動詞です。
例6) I agreed to take over the work. 「私はその仕事を引き受けることに同意した」
このように、ひとつの動詞が自動詞でも他動詞でも用いられることはあるので、どんな語句が
後ろにくるかによってどんな意味になるかを例文をたくさん読んで覚えましょう。
【学習アドバイス】
自動詞と他動詞を区別する時には、日本語訳の「・・・を」「・・・に」があるかどうかに引きず
られないことと、自動詞に関しては〈動詞+前置詞〉の形で例文ごと覚えてしまうことが大切
です。辞書などで動詞の意味を調べる場合は、その動詞が自動詞/他動詞のどちらで使わ
れているかを例文とともに確認する習慣をつけましょう。英作文などでのミスを減らせます。
これからも頑張って学習を進めましょう。