【文型】S is so 形容詞 that S’V’の訳し方
She was so kind that she lent me her car.の英文の表現の訳し方で迷っています。
S is so 形容詞 that S’V’には、①とても形容詞なのでS’はV’する②S’がV’するほどSは形容詞だ の2つの訳し方があると思うのですが、この訳し方を元に英文を訳すと、意味がまったく異なっているように思えます。
①で訳したら、「彼女はとても親切なので私に車を貸してくれた」(車を貸してくれた)
②で訳したら、「彼女は私に車を貸してくれるほど親切だった」(実際には車を貸してくれてはいない可能性もある)となり、意味が変わってくると思うのですが、どちらが正しいのでしょうか。
進研ゼミからの回答
こんにちは。
今回の質問についてお答えしていきましょう。
【質問の確認】
She was so kind that she lent me her car.という英文の訳し方で迷います。
〈so…that~〉構文は①「とても・・・なので~」、②「~ほど・・・」という2つの訳し方があるので、
①で訳すと「彼女はとても親切なので私に車を貸してくれた」(⇒車を実際に貸してくれた)
②で訳すと「彼女は私に車を貸してくれるほど親切だった」(⇒実際には車を貸してくれていない可能性もある)となり意味が変わってくると思うが、どちらの訳が正しいのでしょうか、というご質問ですね。
【解説】
〈so…that~〉構文の英文を訳すとき、肯定文なら
①「とても・・・なので~」〈結果〉、②「~ほど・・・」〈程度〉のどちらの訳し方でもOKです。
あなたの訳した①,②ともに正しい訳文ですよ。
単に一文を和訳するなら、「実際に貸したかどうか」まで考えて訳す必要はありません。
前後に英文が与えられている部分和訳や、長文問題中の和訳の場合は、英文全体の内容や文脈、前後関係から、どちらの訳し方をすればよいか判断しましょう。 注意深く読んでいけば比較的容易に判断できるはずです。
どちらでも訳せる場合やどちらか判断がつきかねるときは〈結果〉の訳し方をしておくとよいでしょう。
ただし、否定文のときは「~ほど・・・」〈程度〉に訳さないと不自然な日本語になってしまうことが多いので注意が必要です。
例えばこんな英文です。
例)He is not so poor that he can’t buy this book. 「彼はこの本が買えないほど貧乏ではない」
この文を〈結果〉に訳そうとすると日本語として意味が通らない文になってしまいますね。
【アドバイス】
重要構文を学習する時、一つだけでなく、いくつかある訳し方にも注目していくことはとても大切ですね。 〈too…to~〉や〈so…as to~〉といった構文でも、今回の〈so…that~〉構文の訳し方と同様に考えればよい場合があります。英語の表現や構文を覚えるときにも意識していくと、表現力をグーンと高めることができますよ。