「小1の壁」とは? 体験談と専門家アドバイスから考える対策と乗り越え方

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「来年は子どもが小学校入学だけど、よく聞く『小1の壁』ってやっぱり大変なのかな?」
未就学のお子さまがいらっしゃるご家庭では、こんな心配があるかもしれません。
「そもそも『小1の壁』とは?」
「どこが、どんなふうに、どのくらい大変なの?」
この記事では、そんな「小1の壁」の実態を、保護者のかたの生の声を織り交ぜながらご紹介します。
また、壁を乗り越えるための考え方やアクションについて、子育てアドバイザーとして活躍する高祖常子さんに教えていただきました。
ぜひ参考にしてください。

この記事のポイント

「小1の壁」とは?

そもそも「小1の壁」とはどんなものでしょうか?
一般的には、「子どもが保育園を卒業して小学校に入学するにあたって、今までは可能だった仕事と子育ての両立が難しくなること」を指します。
ここに「小学生になったお子さまが、さまざまな環境変化の中で学習や人間関係構築がスムーズにいかない状態」を含める場合もあります。
共働きやシングルペアレントのご家庭などが直面しやすい問題です。
なお、「小1の壁」という言葉は、SNSの普及と共に広く知られるようになったといわれていますが、この問題自体は、かなり以前から存在していたと考えられます。

小1の壁にぶつかった保護者のかたの声

ベネッセ教育情報が2023年8月、小学生から高校生までのお子さまをお持ちの保護者のかたに「小1の壁」に関するアンケートを実施しました。
回答を集計したところ、「『小1の壁』を感じたことがある」と答えたのは全体の53%に上りました。
具体的なお悩みの声もあわせてご紹介します。

(体験談)

我が家では、保育園の時より登校時間が遅くなったのが「壁」でした。小1の子どもを一人残し、鍵をかけて登校させるわけにもいかず、登校時間に合わせて職場に出社するとなると始業時間に間に合いません。「何年生になったら戸締まりを任せてよい?」と悩んでいます。
(兵庫県・小学1年生の保護者)

保育園では夜8時まで預かってもらえたのですが、学童保育は6時30分までとかなり短いのが大変でした。子どもだけで帰宅することは認められず、必ず保護者が迎えに行かなければならなかったこともあり、勤務先は残業も多かったため定時で帰宅できる企業に転職せざるを得なかったです。
(埼玉県・小学2年生と保育園年少クラスの子の保護者)

※2023年8月3日~8月25日に行った「小学生・中学生・高校生のお子さまをお持ちの保護者のかたWEBアンケート」(101人回答)に寄せられた体験談をもとに作成。
https://benesse.jp/qa/future/20230803-1.html

小1の壁ができる原因

なぜ、小学校入学に伴って仕事と子育ての両立が大変になるのでしょうか?
「小1の壁」の具体的な内容を、高祖さんの解説も交えながらご紹介していきましょう。

保育園と学童保育の預かり時間の違い

お子さまが小学校に入学すると「預けられる時間」はどう変化するのかを、高祖さんに解説してもらいました。
「保育園では、早朝保育が朝7時台からあり、延長保育は夜8時ごろまで対応してくれるケースが多々みられます。しかし、お子さまが小学校に入ると、登校するのは朝8時ごろと遅くなります。放課後は学童保育に託すご家庭が多いですが、公立の学童保育では早朝保育がなく、夜は6時ごろまでしか預けることができません。つまり、保育園時代は10時間以上お子さまを預けて働いていた人も、小学校では朝は1時間、夜は2時間程度預けられる時間が減ることになります」

小学生には長期休暇がある

また、学校の授業がない長期休みの期間には別の問題も出てきます。
「子どもが長期休み中も保護者は仕事があるため、『どこで過ごさせるか』は悩みどころになります」
休み中も学童保育に預けることはできますが、給食などは出ないところが多いので昼食を持参する必要があり、その意味でも保護者のかたの負担が増えやすくなります。

学校生活のフォローをしなければいけない

お子さまが小学生になると、宿題や翌日の持ち物の準備など、帰宅後にやるべきことも増えます。
小学校の中・高学年になるとお子さま自身でできることも増えていきますが、小学1年生のうちは保護者のかたがこまめにフォローしてあげることが求められます。

時短勤務ができなくなる場合も

一部の企業では、お子さまが小学生になると、時短勤務ができなくなる場合があります。
一方で、学童保育では夜6時ごろまでしかお子さまを預かってくれないケースも。
高祖さんは、「問題の根底には、日本の長時間労働体質もあるのではないか」と指摘します。

「ここで問題になるのが、多くの企業では『フルタイム=残業OK』が不文律になっていることです。それでも、子どもを学童保育に迎えに行くから残業ができないとなると、他のメンバーに悪いと思いながら退社することになってしまいますよね。特に女性が一人で悩むケースが多く、ママだけの問題にしてはいけない、と強く感じます」

学童に入れない

ここまでは、学童保育に預けることを前提に「小1の壁」についてご紹介してきました。
しかし近年は、「学童に入れない」問題も顕在化しています。
「現状では公営の学童保育数が不足しており、学童待機児童も見られます。民間の学童保育サービスを利用しているご家庭もありますが、公立と比べて費用は高額の場合が多いですね」

PTAなど学校活動への参加が必要になる

小学校では、保育園に比べてPTA活動や授業参観など保護者が関わる機会が増えてきます。
フルタイム勤務で働いている保護者のかたは、「参加したいけれど難しい」と悩まれることもあるようです。

小1の壁を乗り越える方法 5選

お子さまを保育園に預けて働く保護者のかたは、この先に待っている「小1の壁」に対して漠然とした不安を抱いていらっしゃるのではないでしょうか。
高祖さんは、まずは「我が家にとっての壁」を明確化することが重要だと強調します。

「『小1の壁』という言葉が広く知られるにつれ、小学校入学で大変なことが起こるらしい、と考える人が増えたように思います。壁と聞くと乗り越えるのが非常に難しいのでは、といった不安がよぎりますよね。
でも、就業時間が早くて子どもより先に外出しなければいけない、土・日曜出勤があり行事に参加できそうにない、などご家庭の状況によって『壁』の実態は違います。そこで大切なのは、『我が家では何がネックになるのか』を特定することです。課題を明確化すれば、どうすればいいかを考えやすくなります」

前述した保護者のかたへのアンケートでは、「小1の壁」に悩み、退職・転職を考えた、という声もたくさんありました。退職したり、より融通のきく会社に転職したりすることで、お子さまと過ごす時間を増やす、という選択をしたかたもいます。仕事を辞めたり変えたりする場合も、続ける場合も、悔いのない選択ができるようにしたいですよね。

自らも3人のお子さまを育てながら仕事を続けた高祖さんは、「仕事を辞める選択も否定しませんが、まずは仕事を続ける道を探ってみては」とエールを送ります。
「転職活動も大変ですし、退職すると生涯賃金に大きな差が出て教育費や老後費用などに影響する可能性もあります。できるのであれば現在の仕事を続けられるほうがメリットが大きいと思います。辞めるか辞めないかではなく、続けるためにどんな方法があるのか。一人で抱え込まず、周囲と協力しながら乗り越える道を探ってみてください」

ここからは、「小1の壁」を乗り越えるためのヒントをご紹介します。
ご家庭や勤務先、お住まいの地域の状況に合わせて、いくつかの方法を組み合わせてはいかがでしょうか。

1.パートナーや子どもと相談してみる

「小1の壁」を乗り越えるために、「まず大切なのは家族での話し合い」と高祖さんは強調します。
「たとえば出社時間と登校時間のズレが問題なら、夫婦のどちらかが出社時間を遅らせることができないかなどを話し合うことが第一歩です。実はこのようなケースでは、妻が夫に相談せず一人で抱え込んでしまうケースが多いのですが、それでは夫は妻の負担に気付かないかもしれません」

また、大人だけですべてを決めてしまうのではなく、当事者である子どもの意向を尊重することも大切だといいます。
「夫婦で話し合って子どもの預け先を決めたとしても、お子さま自身は納得できないかもしれません。たとえば『放課後に子どもを預かってもらえるから』とたくさん習い事をさせようとしても、お子さま自身は『放課後は家で休みたい』と考えている可能性もあります。自分たちの考えを伝え、子どもの意向をしっかり聞きましょう」

2.働き方や業務量の調整を検討・相談する

働き方改革の一環として、残業時間削減や在宅勤務を推進する企業も増えています。
自身や家族の勤務先でどのような制度があるかを洗い出し、希望を出せそうなら上司に相談してみてはいかがでしょうか。

3.地域にある学童を確認する

学童保育には、主に以下の3種類があります。

・放課後子ども教室

文部科学省の管轄で、共働き世帯だけでなくすべての子どもが利用できる。学校の空き教室や児童館、公民館などを活用してさまざまな活動を行っている。土曜や休日は開所していない施設が多い。

・放課後児童クラブ

厚生労働省管轄で、年間250日以上子どもを預けられる。仕事や一時的な病気など、利用には一定の条件がある。利用料金が安い施設が多い。

・民間学童保育

民間の企業・団体などが設立・運営。公営の学童保育にはない行き届いたサービスが期待できるが、利用料金が高い場合が多い。

地域にどんな学童保育があるかをピックアップし、それぞれの施設の評判を調べてみましょう。
口コミサイトで検索してもよいですし、保育園の保護者仲間などで小学生のきょうだいがいるご家庭があれば、雰囲気や活動内容を質問してもよいですね。

4.ファミリー・サポート(国や自治体のサポート)を利用する

ファミリー・サポートは、「依頼会員(子育て支援を受けたい人)」と「提供会員(子育てを手伝いたい人)」が会員となって、地域で子育てを支え合うサービスです。
依頼会員になると、お子さまを提供会員の自宅で預かってもらえます。意外と知られていないのですが、お子さまの学校の送迎や学校から習い事までの送り迎えをお願いすることもできます。
事前に登録しておくことが必要ですが、提供会員のかたとの相性がよければ、安心してお願いできるのではないでしょうか。

※登録後、急ぎの場合は提供会員に直接依頼できる自治体もあるので、お住まいの自治体にご確認ください。

5.ママ友、パパ友、祖父母と連携する

先輩保護者の中には、近所のママ友・パパ友で協力体制をつくり、「急に残業が入ったから、少しだけ子どもを預かってくれない?」といった頼み事をし合って乗りきっているかたもたくさんいます。
また、「学童保育のあとに、近所に住む祖父母に放課後預かってもらう」というご家庭も見られます。
「ハードルが高いと感じるかもしれませんが、相手が困っていて自分に余裕がある時はこちらも積極的にサポートしよう、と頭を切り換えれば、頼みやすくなるのではないでしょうか。また我が家もそうでしたが、家庭の状況によっては、相手にお世話になってばかりということもあるでしょう。日本語には《恩送り》という言葉があるのですが、子どもが成長して自分の手が空いたら、他のかたに返していくと考えてもいいのではないでしょうか」
また、日頃からコミュニケーションを密にとっておけば、子育てに関する役立ち情報をもらえるなどのメリットもあります。
それでも「ほかの保護者のかたにお願いするのは気が引ける」と感じる場合は、スケジュールが空いた時にまとめて他のお子さまを預かる日を設ける、仲の良いママ友や祖父母であっても謝礼を渡すなどの工夫をしてもいいかもしれません。

みんなはどう乗り越えた? 「小1の壁」体験記

ここからは、先輩保護者が実際に体験した「小1の壁」エピソードをご紹介します。
保護者のかたの生声には、「どんなことがネックになったのか」「ハードルをどう乗り越えたのか」など貴重な情報が詰まっています。

東京都 M・Tさん(女性)の場合

「子どもを預けられる時間が短縮」問題はありましたが、シルバー人材センターのかたに学童保育から家までの送り迎えをしてもらえて、だいぶ負担が軽減しました。
また、同じマンションの隣宅にも子どもと同学年のお子さんがいるので、私の仕事が遅くなる時はそのお宅で夕食をごちそうになり、待たせてもらうことも。
迎えに行く時はお礼においしいスイーツを持参して、おしゃべりしながら一緒にいただいてから帰宅しています。
また、夏休みなどの長期休暇はサマーキャンプに参加させたり、実家に子どもを泊まらせてもらったりしたことも。
公共サービスを利用したり、周りのかたにお世話になったりして、なんとか乗りきることができました。その他、ファミリー・サポートを活用した友人もいましたね。
公共サービスの内容は区によってさまざまだと思いますが、ぜひ調べてみて、外部を頼ることをおすすめします。

「シルバー人材センターのかたの場合、家事サポートと子どもの見守りなどをお願いする内容に縛りがないことが多いため、とても助かっているという声も多いですよ」(高祖さん)

東京都 R・Tさん(男性)の場合

子どもを放課後児童クラブに通わせています。
最初は「行きたくない」とぐずることもあったのですが、友達ができて今は楽しく通っています。
ただ、保育園時代はパパ友と密な交流があったのですが、クラブでは保護者どうしの関係が広がらず、子どもどうしでトラブルになった時に連携し合うことができないのが難しいところですね。
ただ、個人的には、トラブルも含めて子どもがいろいろな友達と交流することは「よい人生経験」だと思っているので、親が家にいる日でも「学童に行っておいで」と言っています。
保護者としては「学童にいるとさみしい思いをさせてしまうかな」「トラブルが起こったらどうしよう」と思うこともありましたが、学童が楽しければ進んで通うようになるので、あまり心配しなくてよいのではと思っています。

「逆に学童の内容に少しでも不安がある場合は、指導員さんに相談してみてはいかがでしょう」(高祖さん)

神奈川 K・Sさん(女性)の場合

小学校入学前から、平日のこども園の行事や子どもの体調不良などを理由に有休を取ることがあったのですが、上司から会社を休み過ぎではと指摘を受けたことがあります……。有給の範囲内で休んでいたのですが、小1になる前に壁は既にできていました。
小学校に入学してからは、仕事と両立するために早朝出勤、休日出勤、仕事の効率化、予定管理、体調管理を行い、最善を尽くしました。ほかにも車で子どものお迎えをしてくれるサービスや病児保育室を活用しました。ほかの保護者のかたの話を聞くと、子どもが一人で鍵を閉めて登校できるか不安だからと、配属先を変更してもらうことで解決したかたもいましたね。
大変な日々でしたが、授業参観で私を見つけたときの子どものうれしそうな顔を見たらとても幸せな気持ちになりました。
これから小学校入学を控える保護者のかたへのアドバイスは、不安になることも多いと思いますが、「ネットの掲示板などを見すぎないようにしてほしい」ということです。ネットの掲示板は匿名で投稿できるため、信頼性が低い情報や、感情的なコメントも少なくありません。自分の精神状態が不安な時は、そんなコメントに影響されて、自分を責めて悲観的になってしまったことも……。情報を探すことは大事ですが、発信元に気を付けて、信頼性の低い情報に惑わされないよう気を付けてほしいです。

東京都 A・Tさん(女性)の場合

私はそこまで小1の壁を感じることはなかったのですが、学童保育には延長保育がないので、必ず6時15分までにお迎えに行かなくてはいけないのが大変でした。また、夏休みなど長期休み中のお弁当は、いつもより早起きして作らなければならなかったので本当につらかったです……。
課題を乗り越えるために、6時15分以降に仕事が入った場合は、事前にお迎えを変わってくれるかた(祖父母やママ友)を確保するようにしました。そのために、小学校からのママ友を増やすことも意識しましたね。お弁当は「1個作るなら2個も同じ」と思い、ママ友と分担し合って作ったことも。また、他の家庭では、8時まで預かってくれる民間の学童保育を利用しているケースもありました。
個人的には、通常の学校生活ではそこまで小1の壁を心配しなくても大丈夫だと思いますが、長期休み中は対策が必要かもしれません。成長に伴い、保育園の時のように素直に毎日学童に行ってくれなくなるので、夏休み中に遊びに行ける友達の家を作っておくとよいと思います。あとは早くから鍵の開け閉めと留守番の練習をしてもいいかもしれません。

東京都 Y・Cさん(女性)の場合

第一子の子育てでは、「小1の壁」を実感しました。
学童保育の開所時間が午後6時までと早いのも大変でしたが、そこに加えて大きかったのがメンタル面での葛藤(かっとう)です。
小学校のママ友の中には専業主婦のかたもいて、その中で「自分が働いているから、子どもにしてあげられないことが多いのではないか」と感じるようになってしまったのです。
長期休みも学童で過ごすことが多く、「もっといろいろなところに連れて行ってあげたい」というジレンマがありました。
でも、あとになって子ども自身は意外とふだんの生活を楽しんでくれていることがわかって、もっと肩の力を抜けばよかったかな、と思います。
この時に「もっと子どもに任せてもよいかも」と感じたので、「交通ルールを守る」「知らない人とは話さない」などの注意を徹底したうえで、第二子は明るいうちに学童から一人で帰宅させています。
鍵を開けて家に入る生活に慣れてくれて、助かっています。
小1の子育ても仕事もどちらも中途半端……と落ち込む日もありますが、どちらかうまくいかなくてももう片方があるから救われることのほうが多いです。
なので、小1の壁に直面して最初は大変でも、その後仕事に救われることもあるので、これからお子さまの小学校入学を控える皆さんも、なんとか乗り越えて(うまくかわして)ほしいなと思います。

まとめ & 実践 TIPS

「小1の壁」と聞くと、とても大変そうなイメージがわき不安になるかもしれません。
でも、ご家庭ごとの具体的な事情を一つずつ洗い出すことで、解決の糸口が見つかる場合もあります。
どんな選択をするとしても、ご自身や家族にとって悔いのない選択をしてほしいと思います。「どうやって乗り越えよう?」と前向きに検討してみてはいかがでしょうか。

プロフィール



認定子育てアドバイザー。NPO法人ファザーリング・ジャパン理事、子どもすこやかサポートネット副代表、認定NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事、NPO法人タイガーマスク基金理事ほか。子育て支援を中心とした講座や講演会講師を務める。著書に『感情的にならない子育て』(かんき出版)、など。3児の母。

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