「大学で何を学ぶか」の決め手となる、職業と学問の関係とは?
進学先を検討するうえで、「就きたい職業」が決まっている場合は、まずは職業と学問のつながりを押さえておくことが手がかりになります。職業と学問のつながりは、大きく分けて三つ。お子さまが興味を持っている職業が以下のどれに当たるのかを調べて、大学や学部選びの参考にしてください。
(1)特定の大学・学部に進む必要がある職業
職業によっては、特定の大学や学部に入学しないと、資格取得ができない場合もあります。
関連する学問を修めた後、国家試験への合格が必要な職業
医師や看護師、獣医師、薬剤師、管理栄養士、建築士など。
特定の大学院で学ぶ必要がある職業
臨床心理士、弁護士、検察官、裁判官、経営学修士など。
特定の学校で学ぶ必要がある職業
海上保安官、パイロット、航海士など。
(2)特定の大学・学部に進んだ方が近道となる職業
化学、薬学系の学部が近道となる職業
調香師、食品メーカーや化粧品会社の開発担当者など。
生物学系の学部が近道となる職業
動物飼育員、畜産系研究者など。
体育学系の学部が近道となる職業
スポーツインストラクター、スポーツトレーナーなど。
生活科学系の学部が近道となる職業
消費生活アドバイザーなど。
芸術学系の学部が近道となる職業
音楽家、画家、イラストレーター、フォトグラファー、デザイナーなど。
教員養成系の学部が近道となる職業
教員、講師など。
(3)大学・学部にかかわらず就くことのできる職業
世の中にある多くの職業は、どの大学・学部に進んでも就くことができます。しかし、それらの職業において求められたり役立ったりする知識は、大学・学部で学べるものが多いため、関連する学問を調べておくといいでしょう。