人生初の面接で知っておきたいこと(2) 面接対策Q&A

いまの保護者の世代の方に、高校入試で面接を受けたという人は、あまり多くいらっしゃらないかもしれません。しかし現在は、私立、公立を問わず、入学試験で面接を実施する高校はとても増えています。面接を受ける際の準備や心構えについて、高校受験総合情報センターの浅野剛センター長がQ&A形式で解説します。

 

 


Q.よく聞かれる質問は?

A.志望動機、中学時代に頑張ってきたこと、高校でやりたいこと、これら3つが定番です。

 

 中でも志望動機は、面接官が最も聞きたいことです。受験生は、だれもが過去に、その高校にふれた体験(初めてその高校がいいなあ・・と思ったできごと)を持っているはずです。「説明会で先生の話を聞いて」「文化祭を見に行って」「友達のお兄ちゃん、お姉ちゃんに聞いて」などですね。その体験を思い出して、「自分がその学校にどういう印象を持ったのか」を考えてみましょう。それが志望動機です。

 

 回答例を挙げるとすれば、「先輩たちが楽しそうだった」「先生が一生懸命話してくれた」などです。いずれにしても、抜きん出て素晴らしい回答をしようとするのではなく、感じたことを素直に話し、「だからわたしも、この学校で○○したいです」と説明することを目標にしてください。

 

 中学時代に頑張ってきたことは、「中学時代の意欲」を知るための質問ですから、「英語の勉強を頑張りました」「陸上部で練習を頑張りました」「文化祭の準備を頑張りました」など、日常的なことで十分です。どれも自分の体験であり実感なのですから、「この答えじゃないと落とされる」という心配はいりません。ただし、面接官が知りたいのはそこで何を学んだのか、です。具体的なエピソードなどを添えると良いですね。

 

 高校でやりたいことについては、志望動機や将来の夢と結びつく「現在・未来の意欲」を説明できるようにしましょう。本人の過去・現在・未来に一本の筋が通っていれば、それがその人にとっての模範回答になるのです。

 

 

Q.話し方のポイントは?

A.なるべく具体的に、端的に、明確に話すことです。

 

 1人あたりの面接時間は、5〜10分程度と短いですから、まとまらない話をダラダラと続けないよう、練習しておきましょう。また、「緊張してうまく話せなかったらどうしよう」と心配する方も多いでしょうが、本人にとっては人生初の面接ですから、むしろ緊張するのが当たり前です。面接官もそれをわかっています。仮に頭が真っ白になって、練習で準備していた答えを全部忘れてしまったとしても、面接官は「答えやすい質問」に切り替えてくれるはずです。

 

 

Q.注意すべきマナーや態度は?

A.マナーと言ってもそんなに難しいことではありません。最低限、服装(制服を正しく着ること)、中学生らしい頭髪、あとは元気なあいさつがあれば大丈夫でしょう。

 

Q.練習では何に気をつければいい?

 

A.話の中身を磨いていきましょう。

 

 ノックの回数や、おじぎの角度などといった形式をチェックするのではなく、自分の思っていることを「具体的に」「端的に」「明確に」言葉で言えるように、練習で話の中身を練り上げていくことが大事です。

なお、浅野剛センター長に「面接を取り入れる高校側のねらいについて」をきいたこちらの記事を参照ください。

人生初の面接で知っておきたいこと(1) 面接試験のねらいとは?

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