ストップ不本意入学! 専門家が語る併願校選びの秘訣

受験にはつきものとなっている併願校選び。受験勉強に忙しい本人に代わって保護者が選定することが多く、偏差値と入試日程だけで決めることが多いようだ。また学校説明会に参加しないケースや、パンフレットもよく読んでいない保護者も珍しくないという。だが受験に絶対はない。子どもにとって最悪の事態である不本意入学を防ぐにはどうしたらいいか? 森上教育研究所を主宰する森上展安氏に伺った。

 

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まず大切なのは、併願校の選定理由を我が子に話して、魅力的な学校であると伝えておくこと。
特に試験であがりがちな子どもの場合、志望動機のある学校がいくつかあることで、失敗を恐れることなく思いきり力を発揮できます。その点、入りやすくてさらに入学後に「学力を伸ばしてくれる学校」であれば、立派な志望動機になる併願校といえるでしょう。

 

以下は、併願受験する生徒が多いことで有名なある学校の、中1生保護者を対象にしたアンケート結果です。
「在籍校の志望順位は?」という問いに対し、この学校に第一志望で入学している生徒はわずか2割。つまり残りの8割は併願で合格したことになります。しかも、第三志望以下が45%と半数近くを占めています。

 

併願校として入学する生徒が多い学校の 中1生を持つ保護者へのアンケート 1.在籍校の志望順位は?

 

また、その学校が「我が子に合った学校」かどうかを入学前と入学後の2回に分けて訊ねたところ、入学前の時点では55%の保護者が「我が子に合った学校」だと回答。しかし最も注目すべきは、入学後に「我が子に合った学校」とした保護者が31%も増加したことです。アンケートは初夏に行ったものですから、入学後わずか3か月程度で大幅に増えたことになります。

 

併願校として入学する生徒が多い学校の 中1生を持つ保護者へのアンケート 2.在籍校は「我が子に合った学校」だと思いましたか?

ちなみにこの学校は、難関国公立大・私立大の合格実績を見ても「学力を伸ばしてくれる学校」であり、さらに併願校として入学してくる生徒が不本意入学とならないよう、学校のよさを新入生に知ってもらうことから新学期をスタートする取り組みも行っています。
このような「学力を伸ばしてくれる学校」であれば、併願校への進学が不本意入学になる可能性は低くなります。「学力を伸ばしてくれる学校」は偏差値にかかわらず存在しているのです

 

出典:不本意入学にしないための併願校選定[中学受験] -ベネッセ教育情報サイト

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