合同相談会の会場ではどう行動するか 1[「合同相談会」をどう生かすか 第2回]
該当する校名を書き出す
合同相談会に参加するにあたっては、事前に以下の準備をしておきましょう。
公立高校の普通科については、学区が定まっている道府県もあるので、居住地の学区の校名を書き出します(受験・入学手続きまで使う受験ノートを1冊用意して、これに限らず、受験に関することはすべてこのノートに記入していくようにすることをおすすめします)。
私立高校については、お子さまが該当している学校(男のお子さまなら男子校と共学校、女のお子さまなら女子校と共学校)のピックアップが終わったら、次に「受験案内」でその学校のページを開いてみます。ひと通り読んで、ちょっとでもよさそうだなと思った校名は書き出しておきましょう。
「受験案内」にはMAPと同時に難易度の表も付いていますから、校名の後ろに難易度も記載しておくようにします。今後、模擬試験を受けるごとに、お子さまの学力から大きく離れた学校は校名に線をひいて除外していくようにすればいいのです。
ブースでのやりとり
ブースを訪ねようと思う学校については、事前にホームページを見てみます。ホームページを見てさらに知りたくなったこと、ホームページではわからなかったこと、聞きたいことをノートに書き出してから出かけましょう。
ブースに赴いたら、まず次のことを話すといいでしょう。
1 その学校について話を聞くのは初めてか、前に聞いたことがあるのか……初めてなら全体的な話をしてくれますし、前に聞いたことがあるならこちらの細かな質問に答えてくれます。
2 カリキュラムのこと、入試のこと、進路のこと、生活指導のこと……といったように、今回聞きたいことがはっきりしているなら、「○○についてお聞きしたいのですが」と冒頭に話せば、そのテーマについて詳しく説明してくれます。
3 その会場で何校も回る予定があり、1校に時間を取れないなら、最初にそのことをことわっておけば、手短に説明してもらえます。
質問は、その学校独自のことでなくてもかまいせん。その学校が付属校なら「付属校のいいところはどんなところですか?」女子校なら「女子だけで過ごす意義はどこにあるのでしょう?」といった一般的なことを聞いてもいいのです。
また、最近は「コース制」(詳しくは別の機会に取り上げます)を取っている学校が多いので、その学校の「特進コース」などと一般的なコースとではどこが違うのか確認しておくことが大切です。「コース制」は学校によって違いが大きく、入学後は校舎も別、授業時間数から教材や講習にいたるまで別という高校もあれば、名称だけで実質的にはほとんど差がないという学校もあります。また、高校2年生に進学する時に成績による入れ替えがあるのかも大事なポイントです。
その学校の「コース制」はどのようなシステムなのか、この機会を利用して聞いてみましょう。