【文型】第2文型と第3文型の違い
(1)He became a doctor.「彼は医者になった」と
(2)He respected the doctor.「彼はその医者を尊敬した」は、
どちらも〈主語+動詞+名詞〉という構成の英文ですが、
(1)は〈S+V+C〉(第2文型)、(2)は〈S+V+O〉(第3文型)と習いました。
同じ構成の文で、なぜ文型が違うのですか。
進研ゼミからの回答
こんにちは。
今回の質問についてお答えしていきましょう。
【質問の確認】
(1)He became a doctor.「彼は医者になった」と
(2)He respected the doctor.「彼はその医者を尊敬した」
どちらも〈主語+動詞+名詞〉という構成の英文ですが、
(1)は〈S+V+C〉(第2文型)、(2)は〈S+V+O〉(第3文型) と習いました。
同じ構成の文で、なぜ文型が違うのですか。
というご質問ですね。
【解説】
(1)も(2)も〈主語+動詞+名詞〉という形ですね。
でも、それぞれの名詞は文中での働きが違います。
(1) He became a doctor. 「彼は医者になった」
(1)ではHe=a doctorという関係です。 このa doctorは主語のHeを説明しています。これがC(補語)です。 この文は〈S+V+C〉の第2文型です。この文でCのa doctorがなかったら、意味が通らなくなってしまいますね。
(2) He respected the doctor. 「彼はその医者を尊敬した」
(2)ではHe≠the doctorです。 「彼は尊敬した」→誰を→「その医者を」と考えましょう。
S(「彼は」)+V(「・・・を尊敬した」)+O(「その医者を)」という形です。 the doctorはrespectedという動作の対象となる目的語です。この文は〈S+V+O〉の第3文型です。
〈ポイント〉
C(補語)とO(目的語)の違いを理解しておくと安心です。
"例文で確認してみましょう。
He likes the baseball player. 「彼はその野球選手が好きだ」
「彼は好きだ」→誰を→「その野球選手を」
He≠the baseball playerなので、the baseball playerはOになります。
よって、この文は〈S+V+O〉の第3文型です。
OとCの違いがわかれば、文型の違いがわかりやすくなります。そして、Cが必要か、Oが必要かは動詞によって決まります。辞書で動詞を調べる時に文型にも注意していくとよいですよ。
【アドバイス】
補語と目的語の働きの違いを理解しておくことは、文型を理解するうえでとても大切なことです。S,V,O,Cについてしっかりつかんでおけば、さらに長く複雑な文に出会った時に理解しやすくなりますよ。