二瓶 健次 先生

総合監修:二瓶 健次 先生

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予防接種 ー 同時接種・副反応

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予防接種の種類と回数の増加が同時接種の後押しに

ここ数年、日本では、接種できるワクチンの種類が一気に増えました。
その多くが、複数回接種しないと十分な効果が出ない「不活化ワクチン」。
すべての予防接種を受けようと思うと、特に0歳代は大変な過密スケジュールになってしまいます。
そのため、現在では同時接種が一般的になりつつあります。

同時接種でも副反応のリスクは変わらず

同時接種は現在、生ワクチンを含む複数のワクチンを同時に接種しても、効果が弱まったり副反応の発生率が高くなることはないとされています。
また、メリットとして、同時に接種することで免疫の効果が上がる、短期間でたくさんの病気の予防ができる、通院回数が減るなどがあげられます。
同時接種するときは、あまり近い位置に注射することは避け、右腕と左腕、ももなどの離れた場所にします。

同時接種で副反応の発生率が高くなることはありませんが、リスクがなくなるわけではないのでやはり接種後数週間は変わった様子がないか見守りましょう。
特に重い副反応は短時間であらわれることが多いので、接種後30分は接種場所の近くか、何かあってもすぐ小児科を受診できる場所にいましょう。

同時接種に慎重な医師も。まずは相談を

同時に接種することで、万が一副反応が出たたときに、どのワクチンが原因かがわかりにくくなることを心配する声もあります(単独接種でも、ワクチン接種後の症状とワクチンの因果関係ははっきりしないこともあります)。
医師によっても、同時接種に積極的な医師、慎重な医師で対応がわかれますので、まずはよく相談をしておうちのかたが納得して接種することが大切です。

※予防接種、副反応の基礎知識は「予防接種(1)基礎知識・注意点」をご確認ください。

【参考資料】別サイトに移動します日本小児科学会の予防接種の同時接種に対する考え方

二瓶 健次 先生

赤ちゃんのうちにやっておきたいことって何?

プロフィール


二瓶健次

東北大学医学部卒業。東京大学小児科、自治医科大学小児科を経て、 1979年から2001年まで国立小児病院神経科医長、 2001年から2004年まで国立成育医療センター神経内科医長 、2006年から、東京西徳洲会病院小児センター神経・発達部勤務。 小児神経学、発達神経学が専門。