【中学生自由研究テーマNo.88】

手作り雨量計で気象データをまとめる

天気予報などで耳にする「○ミリの雨」という言葉には、どのような意味があるのだろう。自分で雨量を計測して気象データを作成してみよう!

手作り雨量計で気象データをまとめる
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制作日数
カテゴリ

用意するもの

  • ガラスのコップ(雨水をためてもよいもの)
  • 定規
  • ビニールテープ
  • グラフ用紙

実験の進め方

  1. 1

    ガラスのコップの外側に、定規をビニールテープではる。このとき、定規の 0mm がコップの底と同じ高さになるようにする。

    ★雨にぬれても定規がはがれないように、しっかりとめよう。

  2. 2

    雨が降ったら、コップを外に置き、1 時間ごとにたまった水の高さを記録する。また、雨の降り方についても「雨が強く打つ音が聞こえる」「大きな雨の音が聞こえる」「霧のような細かい雨」など感じたことをメモしておく。

  3. 3

    雨が降り止んだときの時間と水の高さも記録する。

まとめ方・提出の工夫

  • 記録をもとに、1 時間ごとの雨量と合計の雨量(累加雨量と言うよ)をグラフにする。
    ★全体の高さから前の時間の高さを引けば、1 時間の雨量がわかるね。
  • 気象情報では、1 時間に降る雨の量によって「やや強い雨」「強い雨」など言い方が決まっている。調べて、作成したグラフに当てはめてみよう。実際に自分が感じた雨の程度と同じかな? 違っていたら、それはなぜかを考えてみよう。
  • 実験を通して、わかったことや気が付いたこと、新たに疑問に思ったことなどを書こう。雨量がわかると、天気予報がさらに役立つようになるね。今後、どのように活用できるか考えてみよう。

まとめる時に便利な
テンプレートはこちら

発展のヒント

  • 気象庁では、毎日の雨量を地域ごとに公開しているよ。自分の住む地域の雨量を調べて、作成したデータと比べてみよう。同じ日の、離れた地域のデータと比べてみるのも面白いね。
    (参考)
    気象庁「最新の気象データ」降水の状況
    https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/mdrr/pre_rct/index24_rct.html
  • 短時間での豪雨、長期間続く雨は、それぞれ災害の原因になる。どのような災害に警戒する必要があるのか、そのために雨量のデータがどのように活用されているのかを調べてみよう。

まとめに役立つ豆知識

  • 一般的に使われる「降水量」は、雨のほかに雪やヒョウなども含めた計測結果だよ。「降雨量」「雨量」という言葉もあり、雨のみを計測した場合に使われるよ。

監修:白數哲久(昭和女子大学准教授)

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