【中学生自由研究テーマNo.104】

黄身と白身が逆転!? 不思議なゆで卵を作ろう

外が黄色で中が白いゆで卵ができるって本当かな? 実験して、どうして黄身と白身が逆転するのか考えてみよう。

黄身と白身が逆転!? 不思議なゆで卵を作ろう
対象学年
制作日数
カテゴリ

用意するもの

  • 生卵
  • セロハンテープ
  • ストッキング
  • 懐中(かいちゅう)電灯
  • ビニールたいやモールなど
    ★ストッキングから卵を出し入れするときに、あると便利だよ。
  • なべ
  • はし

進め方(準備すること)

  1. 1

    生卵にセロハンテープをすき間なく巻き付けて割れないように補強する。

  2. 2

    ストッキングの中心より少し下をしばって①の卵を入れ、反対側をビニールタイなどでしばって卵を真ん中に固定する。

    ★ストッキングを両側に引いた時、卵が縦になるようにしよう。ビニールタイなどがないときは反対側もストッキングを結んでとめてもいいよ。

  3. 3

    卵が真ん中にくるようにストッキングの両はしを持ち、卵をぐるぐると回転させる。ストッキングが十分にねじれたら横に強く引っ張り、卵を高速で回転させる。

    ★ブーンという音が聞こえるくらいのスピードで回そう。

  4. 4

    卵をストッキングから出し、卵の下から懐中電灯の光を当てる。生の卵と比べて中が暗くなっていたらなべに入れる。

    ★なべに入れるまでに何回引っ張ったかも記録しよう。高速回転の途中で「プチッ」という何かが破れるような音に気づいたかな? この音は実験成功のカギになる。音が聞こえたら、そのタイミングをまとめに書こう。

  5. 5

    水を加えてゆで卵を作る。

    ★ゆでるときはセロハンテープがついたままでいいよ。黄身がかたよらないように、はしで転がしながらゆでよう。

  6. 6

    沸騰してから15分ほどゆでて取り出し、流水で冷やす。セロハンテープと卵のからを外し、切って中の色を確認する。

まとめ方・提出の工夫

  • きれいな逆転卵ができたかな? 実験の手順と結果をまとめよう。作業中や出来上がりの写真もとって貼ると、さらにわかりやすいまとめになるね。
  • 黄身と白身が逆転したのは、「遠心力」が関係している。卵の中で何が起こったのか予想してから、インターネットなどで理由を調べてみよう。破れるような音の理由も探して、まとめに加えよう。
  • 黄身と白身が混ざらずに位置を変えるのはなぜだろう? 生卵を割ってかき混ぜるときのようすと比べて考えてみよう。

まとめる時に便利な
テンプレートはこちら

発展のヒント

  • 卵の黄身と白身が混ざらない理由を「比重」をキーワードにして考えてみよう。また、なぜ黄身が中心にあるのか、卵の構造を調べてまとめよう。
  • なべに入れた卵を回転させずにゆでてみたら、どうなるかな? 結果を予想してから試してみよう。実際にどうなったか、予想と比べながら理由を考えよう。
  • 江戸時代に、すでに黄身と白身が逆転した「黄身返し卵」というレシピがあったよ。でも、作り方や使う卵が今のものとはちがっている。どのようなものなのか、調べてみよう。

まとめに役立つ豆知識

  • 江戸時代の料理本に書かれた「黄身返し卵」は長い間、再現することができなかった。京都女子大学の八田一教授が、江戸時代の卵とのちがいに注目し、新しい作り方で実現させたことで広まったよ。

監修:白數哲久(昭和女子大学准教授)

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