ひらがな特集 お子様の「読みたい」「書きたい」気持ちを大切に

いつも見かける看板や標識に
何が書いてあるのか知りたい、
お友達からお手紙をもらったなど、
文字に関心を持ち始めたお子さまは、
今、新しい世界への入り口に
ワクワクしながら立っています。
お子さまに、楽しみながら
文字を身に付けてもらうには、
どんなコツがあるのでしょうか。

ひらがなの教え方

ひらがなを覚えるステップ

  • 事前準備
    お絵かきなどの段階で筆圧や鉛筆の持ち方を練習しておくと、その後がスムーズに!
  • ステップ1
    ひらがなシートなどを活用して読み方を習得
  • ステップ2
    ひらがなの読み方を覚える
  • ステップ3
    ある程度読めるようになったら、ひらがなの書き方を覚える

ひらがなを覚える前に、お絵かきなどの段階で筆圧や鉛筆の持ち方を練習しておくと、スムーズにひらがなの勉強が進められます。お遊びのなかで鉛筆を持つ練習をすませておきましょう。

また、ひらがなは読みから覚えると、書き方の勉強がよりスムーズになります。ひらがなシートを部屋やお風呂場など子どもの目につきやすい場所に貼り、日頃からひらがなに触れる機会を増やしてみましょう。絵本やママが書いた手紙など、子どもが興味を示しやすいものを親子で一緒に読んでみるのもよいですね。また遊びながらひらがなを覚えられる、かるた遊びもおすすめです。

ある程度読み方を覚えたら、書き方の勉強を開始します。書き方の練習の際には、市販のドリルや教材を活用したり、保護者のかたが書いた文字を
なぞったりしながら練習するとよいでしょう。

「もじ感覚チェック」で、スムーズにひらがなを覚えよう

お子さまのひらがな練習、何から始めればいいのかわからないかたは、「もじ感覚チェック」を実施することをおすすめします。お子さまが文字に対してどのような感情・感覚を抱いているのか確認ができる診断コンテンツです。ひらがなの練習はお子さまの成長に合わせて進めてあげることが非常に重要です。無料で診断ができるので試してみてください。

1分でできる!もじ感覚チェック!

ひらがな練習表

  • ひらがなぬりえ
    小さいサイズ (A4 1枚)

    まずは、ひらがなの字の形や、「あ」からはじまる言葉など、それぞれの文字からはじまる言葉をぬりえを通して楽しく覚えることから始めましょう!

  • ひらがなぬりえ
    大きいサイズ (A4 2枚)

    まずは、ひらがなの字の形や、「あ」からはじまる言葉など、それぞれの文字からはじまる言葉をぬりえを通して楽しく覚えることから始めましょう!

  • 線を書いてみよう!
    レベル1

    道に線をひく練習を通して、目で先を追いながら手指を連携させて動かす練習をしてみましょう。

  • 線を書いてみよう!
    レベル2

    道に線をひく練習を通して、目で先を追いながら手指を連携させて動かす練習をしてみましょう。

  • ひらがなを書いてみよう!レベル1
    手指を動かして、ひらがなのなぞり書きをしながら、字形の特徴を学んでみましょう。

  • ひらがなを書いてみよう!レベル2
    身近なものの名前を書きながら、上からひらがなをなぞる練習をしてみましょう。

  • 正しくひらがなを書いてみよう!レベル1
    なぞり書きで慣れた文字を見ながら書くという「うつし書き」の練習をしてみましょう。

  • 正しくひらがなを書いてみよう!レベル2
    書き順に気をつけて、ゆっくりと丁寧にひらがなを書く練習をしてみましょう。

ひらがなの練習は
いつから始めるべき?

ひらがなの習得は、小学校入学までを目安にするとよいでしょう。入園前や年少から勉強を始めている子どももいますが、始めるタイミングが早ければ早く覚えられるというわけではありません。どんなに早く開始しても、子どもがひらがなに興味を示さなければ習得にはつながりにくいからです。

子どもがひらがなに興味を持ち始めたタイミングで、本格的に勉強を開始するとよいでしょう。ただし、9割以上の子どもが年長までにはひらがなを読めるようになっているというデータもあります。小学校入学前の習得を目指すのであれば、遅くとも年長の前半までには勉強を始めたほうがよいかもしれませんね。

ひらがなの画数・書き順

ひらがなの練習をする際に、書き順を一緒に教えてあげることは非常に重要です。書き順通りに書けば、止め・はね・はらいがスムーズに進み、流れるように文字が書けるので、文字をきれいに、そして速く書けるようになります。また書き順は1度覚えてしまうと癖になってしまうもの。ひらがなを覚えるのと同時に書き順も覚えてしまいま
しょう。

ひらがな練習の
体験談・奮闘記

監 修

沢井 佳子先生
チャイルド・ラボ所長。
静岡大学情報学部客員教授。

お茶の水女子大学大学院修了。発達心理学専攻。
認知発達支援と視聴覚教育メディア設計を専門とする。
幼児教育番組「ひらけ!ポンキッキ」(フジテレビ)制作の心理学スタッフを務めたほか、大学講師などを経て現職。
「こどもちゃれんじ」(ベネッセ)の「考える力」プログラム監修。
幼児教育番組「しまじろうのわお!」(テレビ東京系列)監修。
人工知能学会「コモンセンス知識と情動研究会」幹事。
日本子ども学会常任理事。