【体験談】ダラダラやっても効果は薄い!?集中して勉強するヒケツは?

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「もうすぐテストなのに、部活が忙しくて勉強する時間がなさそうだけど……大丈夫?」
学校行事が一段落し、多くの学校で定期テストが実施される時期。
保護者のかたとしては、お子さまが学習に取り組めているかどうかが気になるのではないでしょうか。

ただ、長時間机に向かったからといって、成績が伸びるとは限りません。
大切なのは、どれだけ集中して勉強に取り組めるかです。
そこでこの記事では、志望大合格を果たした大学生へのアンケートをもとに、「集中するためのコツ」を解説します。

お子さまが気を散らさずに勉強できるよう、まずは保護者のかたが「集中のコツ」をつかんで的確にサポートしてあげてください。

この記事のポイント

自室での勉強は「気を散らすモノ・音」を遮断するのがカギに

集中して勉強に取り組むためにまず大切なのが、環境を整えること。
大学生に「中・高校生時代、勉強に集中できる環境をつくるために何をしましたか?」と質問したところ、「自室で集中できる環境をつくった」という声が多く集まりました。

具体的には、「耳栓やヘッドホンをして周りの音をシャットアウト」「事前に机の上を片付けて集中力を高めた」といった意見が目立ちました。

ただし、「自分の部屋はゲームや本があって気が散った」「上の階の振動が気になった」という人もみられ、自力でコントロールしづらい、集中力をダウンさせる要因に苦労した人が多いようです。

\体験談/

成功!

寝る前には必ず、机の片づけを習慣づけていました。私はモノを置いていない机を見るとやる気がわくので、翌朝はスッと集中モードに入れました。
(福岡大・薬学部 Y・Sさん)

失敗!

自分の部屋には趣味のグッズがたくさんあるので、集中しづらかったです。机周りだけでも気を散らすモノを置かないように工夫するべきだったかも……。
(関西学院大・建築学部 R・Fさん)

あえて周りに人がいる環境を選んだ人も

「自室学習派」が多い一方で、「あえて周りに人がいる場所で勉強した」という声も少なからずみられました。

具体的な場所としては、自宅のリビングや学校の自習室、図書館などが挙がっています。
「人の目があるからダラダラせず集中できた」などの効果を実感したようです。

ただ、リビングだと生活音やテレビの音、学校や図書館だと話し声などが気になって集中力がダウンした、という意見も出ました。

勉強に集中するためには、ふだんから「自分は周りの音が気になるのか、それとも一人でいるとダラけてしまうのか」を考えておく必要がありそうです。

\体験談/

成功!

外部の自習室とリビングで勉強していました。自習室では、周囲に勉強に取り組んでいるライバルがいることで、自然と勉強のスイッチが入りました。またリビングでは、家族の目があるので勉強以外のことには気を取られず、やるべきことに集中できました。
(大阪教育大・教育学部 S・Kさん)

失敗!

自分の部屋とリビングの仕切りがなく、親の目が届くためサボらず勉強できたのはよかったです。ただ、テレビの音や話し声が気になって集中できないことが多く、休憩が取りにくいのもつらかったです。
(大阪医科薬科大・薬学部 Y・Hさん)

失敗しない休憩の取り方

集中力を保って勉強するためには、適度に休憩をとることも重要です。
ただ、どんなふうに休憩をとればよいかは難しく、「ちょっと休むつもりがついダラダラしてしまった」というケースもよくみられます。

「集中力を高めるのに効果があった」と感じる休憩の取り方について大学生に質問したところ、2タイプの回答が集まりました。
「疲れたらすぐ手を止めて休む」方法と、「ごほうびや目標を設定し、そこに向けてがんばる」方法です。

勉強中、教材には向かっていても頭に入っていないことは意外に多いもの。
でも、この2つの方法を組み合わせれば集中力を保って取り組めそうですね。

\体験談/

集中力が切れたと思ったら、無理せずいったん手を止めて、好きな飲み物をゆっくり1杯飲んでから勉強に戻る! 脳の疲れが取れて、また新たな気持ちで取り組めました。
(奈良女子大・文学部 Y・Oさん)

「この問題まで解いたら休憩」と取り組む範囲を決めておき、その目標に向けて集中力を高めていました。休んでゲームやスマホができるのは大きなモチベーションになるので、よけいなことを考えずにがんばれました!
(横浜国立大・教育学部 M・Sさん)

お子さまの集中力アップに向けて保護者ができるサポートは?

お子さまが集中力を高めて勉強するにあたって、保護者のかたができるサポートはたくさんあります。

大学生の回答を見ても、「勉強中は親にスマホを預かってもらった」「リビングで勉強していたら家族がテレビを消してくれた」など保護者に協力してもらいながらがんばった、という声がたくさんみられました。

それ以外のサポート方法としては、休憩しているようなら、飲み物やお菓子を出してあげるのもよいでしょう。
お子さまが集中モードに入っているのをジャマしないよう、その日の学習予定を家族で共有するのもオススメです。

\体験談/

自分の部屋で勉強するときは、スマホは親がいるリビングに置くようにしていました。スマホが目の前にないことで、自然と集中できたと思います。ジャマなモノはリビングへ!
(名古屋市立大・人文社会学部 A・Mさん)

リビングだと家族の話し声やテレビの音が気になって集中できない、という意見をよく聞きますが、私は逆に歴史などを家族に説明しながら頭に入れました。人に説明することで、こちらも時代の流れを集中して覚えられました。付き合ってくれた家族には感謝しています。
(金城学院大・生活環境学部 T・Nさん)

まとめ & 実践 TIPS

集中できる環境やタイミングは、人によって違います。
また、中・高校生のうちは、自分のタイプを見抜くのは難しいかもしれません。

そこで、1つ試してみたいのは、まずは保護者のかたが「私の場合は、周りがザワザワしていると意外と集中できるよ」などとふだんの会話の中で話してみることです。

忙しい学校生活の中で、お子さまも集中のコツを探しているはずなので、「自分はどの環境なら集中できるかな?」と考えるきっかけになるかもしれません。
そのうえで、お子さまの集中タイムをさりげなくバックアップしてあげましょう。

※2023年8月に行った進研ゼミ受講経験のある大学生向けアンケート(85人回答)に寄せられた体験談をもとに作成。

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