【体験談】タイプ別 ココで差がつく!定期テスト前日の勉強法3選
できることなら1点でも多く点を取りたい、中学校・高校の定期テスト。中間試験や期末試験といった定期テストは、前日の勉強で差がつくこともあります。そこで今回は、現役大学生の体験談をもとにテスト前日の効果的な勉強方法と、勉強の効果を上げるポイントをご紹介します。
中学生や高校生のお子さまのいる保護者のかたも、ぜひチェックして、お子さまの定期テストの声かけの参考にしてみてくださいね。
この記事のポイント
定期テスト前日におすすめな3つの勉強法
2024年10月に行った、「大学生向けアンケート」(33人回答)に寄せられた体験談「中学生・高校生のときのテスト前日のおすすめ勉強法」の結果より、おすすめの勉強方法を3つご紹介します。
【「がんばった分、1点でも上乗せしたい!」人向け】教科書やノートの読み直し&解き直しで基礎の振り返りを!
「前日には全範囲を広く浅く復習するようにしていました。教科書を流し読みするだけでも記憶をさらに定着させることができると思います。」(横浜国立大・3年生)
「国語では、教科書の文がそのまま出ることが多かったので、もう一度読んでおいたことが点数につながりました。」(一橋大・3年生)
「基礎を振り返ることです。教科書やノートをもう一度見て、忘れていることがないかチェックすることで、基礎問題で得点を落とすことがなくなりました。基礎勉強はとても大切だと実感しました。」(早稲田大・3年生)
「前日はあえて「教科書を隅の隅まで読む」ことを意識していました! 案外読み落としがあるものなので、直前確認は本当に大切だと思いました。」(上智大・2年生)
「教科書の問題を確認するようにきちんとやりました。問題集を解いてしまいがちですが、私は解法や答えがきちんと示されている教科書の例題を解いて、基礎をしっかり押さえて、どこが苦手なのかを理解するようにしていました。基礎をしっかりわかっていれば応用の方針が立てられるので、数学や物理などは教科書をやり込めば点が取れる、くらいの気でいました。一番時間がなくても点が取れるのはこのスタイルだと自信があります。」(慶應義塾大・1年生)
まずは、定期テストの前日までがんばって、「1点でも上乗せしたい」人向けの勉強法です。教科書やノートの読み直し、教科書に載っている例題の解き直しで、基本に立ち返るのがおすすめ。
覚えているつもりでも、忘れていることや見逃していることは意外とあるものです。最後の仕上げに、きちんと基礎の記憶を定着させましょう。
英語や国語、古典などは前日にもう一度、テスト範囲の長文を頭から読み直すのもいいですね。ストーリーが全部理解できているかどうか、またわからない古語、単語や熟語がないかなど、最終チェックを行いましょう。
授業ノートと照らし合わせながら見直すと、重要な箇所を再確認できます。読み直す場合は、音読をすると、内容がインプットされやすく、読み方の確認もできるためおすすめです。
また、暗記科目である社会の歴史科目も全体の流れを確認するために、教科書をざっと読み直すと効果的。知識を点ではなく、線や面でとらえ直すことができます。
【「ニガテ科目を、なんとかしたい!」人向け】今までに間違えた問題の見直し・解き直し
「テスト前日は、何度も間違えた問題を見直すようにしていました。日頃から間違えた問題に印を付けておくようにしていたので、テスト前には何重にもマークされている箇所があり、そこを重点的に見ていました。直前に見ていた箇所がそのまま出題されたこともあり、役に立ちました。」(上智大・3年生)
「あらかじめ苦手分野だけをまとめたノートを作っておいて、前日にひたすら問題を解いたり暗記をしたりします。苦手なところはかなりいろんな教科に散らばっているのですべていっぺんに復習しようとすると意外とめんどくさいです。しかしあらかじめまとめておけば、前日にでもパパッと確認することができ効率がよいと思います。」(東洋大・3年生)
「今まで間違えてしまった問題のまとめもしくは苦手な部分だけのノートを作っておくこと! テスト当日に見直すのに便利です。」(神奈川県立保健福祉大・2年生)
ニガテ科目では特に、あらかじめテスト勉強のなかで解けなかったところや、なかなか暗記できなかったところを中心に、もう一度見直しや解き直しを行うことが大切です。
テスト前日という限られた時間で、効率良く間違えた問題を見直すためには、日頃から見直しやすい仕組みをつくっておきましょう。先輩たちの体験談のように、「間違えた問題に印をつける」や「間違えた問題や苦手分野をまとめた見直しノートを作る」などの方法を試してみたり、付せんを活用するのもアリですね。
【「テスト前日に一気にがんばりたい!」人向け】夜寝る前に暗記関係を見直す
「社会や理科などの暗記系の科目は赤シートを使って学習していました。あらかじめ授業プリントの空欄をオレンジのボールペンで書いておくことで、テスト勉強のために何かをすることなくプリントがそのまま暗記用の教材になるので取り組みやすかったです。」(お茶の水女子大・2年生)
「自分なりに暗記シートを作ること。ルーズリーフや、学校のプリントの穴埋めを利用してオレンジペンで答えを記入し、下敷きサイズの赤シートで隠すこと。電車の中でも見返せるし、作るのも楽だからおすすめです。」(東京都立大・修士2年生)
英単語、古文単語、理科、社会の用語など、暗記が必要な部分は、夜寝る前に暗記・最終チェックをしましょう。脳は眠っている間に記憶を整理すると言われています。寝る前に暗記項目を振り返ると、記憶の定着を高められるでしょう。
暗記の最終チェックにおすすめなのが、昔からおなじみの「赤シート」。あらかじめオレンジ色のペンで解答を記入することで、新たに暗記カードを作成する手間が省け、効率的です。
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定期テスト前日の勉強の効果をあげるポイント
定期テスト前日の勉強の効果を高めるには、勉強法だけでなく順番や取り組み方にも工夫が必要です。先輩の体験談も踏まえ、次の2点を押さえていきましょう。
勉強内容の順番
定期テスト前日の勉強の順番は、演習問題の復習に取り組んだあとで、知識事項や暗記項目の復習を行うようにしましょう。
この理由は2つ。1つ目は演習問題の復習で穴が見つかった際は、知識事項の覚え漏れやあいまいさが原因になっていることがあるからです。演習問題の復習を行ったうえで明らかになったあいまいな知識事項や暗記項目の復習をするようにすれば効率的です。
2つ目は、睡眠の前に暗記することで、睡眠中に記憶が整理され、記憶が定着しやすいためです。
睡眠時間をしっかり取る
テスト前日の遅くまでの勉強や、徹夜は避けましょう。記憶の整理は睡眠中に行われるため、記憶の定着が妨げられてしまいます。また、テスト中に睡魔が襲ったり、頭がよく働かなかったりする可能性も。最低でも6時間は睡眠時間を取るようにしましょう。
まとめ & 実践 TIPS
定期テストの前日は、なんとなく勉強をするのではなく、効果を最大限に高める方法で最後の仕上げを行いましょう。復習を中心に効率よい方法で勉強すれば、翌日の結果にも直結することが期待できます。また、テスト前日は体調管理も大切です。前日にやるべき勉強をやったら消化のいいものを食べ、睡眠時間をたっぷり確保し、コンディションを万全に整えてテスト当日を迎えましょう。
※2024年10月に行った進研ゼミ受講経験のある大学生向けアンケート(33人回答)に寄せられた体験談をもとに作成。