【世界の中学生〜ロシア(5)〜】勉強熱心で、大人びている!
世界の中学生をリサーチし、お届けする今回は、ロシア在住のマーシャさんのお宅にお邪魔しました。
日本について質問しました
——「日本」と聞いてイメージするものは?
日本は、世界で一番電気エネルギーを使っている国。ロボットやその他のいろいろな発明をしています。家電などの近代的な技術を誇る国で、ロシアと同じ地球上の国ではなく、他の惑星の国のようなイメージです。日本のビーズもとてもクオリティが高いです。
また、清潔で美しい国なので、ロシアの人たちはみんな日本に行きたいと思っています。それに、日本では目の大きい人が人気らしいので、私は将来、日本でモデルをすることができるかもしれません。日本人は人口が多いけど、恥ずかしがり屋で丁寧な人たちだとも聞きました。
日本とロシアの学校の違いを見ていきましょう
ロシアの学校は日本と似ていて、授業時間は45分、休み時間が5〜10分程度。教室も日本のものと似た雰囲気で、1クラスの定員はだいたい30〜35人程度です。
新学期は9月に始まり、なんと夏休みは6月初めから8月末までの3ヵ月にも及びます。入学年齢は6歳(6歳半が推奨されている)から8歳までの間であればOKと幅があるため、同じ学年に年齢の違う子どもが交じり合っています。
朝や下校前の学生による掃除はなく、給食というシステムもありません。一番長い昼休みが20分なので、その時間に家から持ってきたものを食べたりします。収入の少ない家庭の子どもには、無料で菓子パンと飲み物程度の食事が出るそうですよ。
基本的に、修学旅行や運動会、学園祭などといった学校主体のイベントはほとんどありません。遠足は親が企画するとのこと。授業参観もないですが、親が授業を見に行ってもいい日が設定されています。「学校は勉強をするところ」とされており、宿題は多い傾向にあります。
クラス替えがないので、転校しない限り、1年生から11年生までずっと同じメンバーで入学から卒業まで過ごすようです。担任も、小学部(1〜4年生)、中学部(5〜9年生)、高等部(10〜11年生)で、それぞれずっと同じ先生です。
学生に関する違いとしては、日本の同じ年齢の子どもと比べると、大人びていることが特徴でしょう。宿題が多いことに加え、習い事や追加の学校に行っている子も多いため、下校時に誰かの家に寄っていくとか、一緒にどこかに行くとかいうことはほとんどないようです。あっても、学校の近くの公園で少し遊んだりする程度で、友達同士の家の行き来は日本のように活発ではありません。また、日本の学生ほどテレビの話題では盛り上がらないのだとか。
一般の学校はだいたい13〜14時くらいに終わりますが、その後、放課後にそのまま学校で追加の授業を受けられるシステムがあります(日本の学童保育のような制度が、学校で行われているとのこと)。それ以外にも、言語学校、絵画学校、音楽学校などが15〜18時くらいまで開かれていて、そこに通う子も多いそうです。