読書感想文がサクサク書ける 心が動いた体験を伝える「4部構成」
夏休みの宿題の中でも、ついつい後回しにしてしまいがちなのが読書感想文。原稿用紙に書いては消し、書いては消しを繰り返す子どもも多いのではないだろうか。そこで、ベネッセ教育情報サイトが、読み手に伝わりやすい構成法と、ポイントを紹介する。
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読書感想文は以下の4部構成で書くと読み手にすんなりと伝わり、あまり失敗がありません。
「はじめ」→「なか1」→「なか2」→「まとめ」
● はじめ
その本を選んだきっかけや簡単な内容を書いてください。読み始めの印象と、読み終えた時の気持ちのギャップは必ず入れましょう。
● なか1
「心が動いた」体験を具体的に書きます。読んでいておもしろかったこと、ドキドキしたことを盛り込みましょう。
● なか2
「なか1」とは違う、もっと印象に残ったことを書きます。
● まとめ
「なか1」「なか2」に共通する感想を書き、自分の考えを述べます。作者が本を通じて伝えたかったことから自分が何を感じ、それが、自分にどんな変化をもたらしたのかを書くと、読み手の印象に残ります。
<ポイント>
・「なか1」「なか2」がスムーズに書けるよう、本を読む時に心が動いた箇所に付箋を貼っておきましょう。また、「作者が訴えたいことは何か」を考えながら読み進めると、「まとめ」が書きやすくなります。
・作文がある程度得意なお子さまは、「はじめ」の部分に「なか2」の要素を少し持ってきてもよいでしょう。本の中で印象に残った会話を引用するなどして、読み手を一気に惹きこむ効果があります。
・保護者のかたは、お子さまが感じたことを、きれいな言葉や一般的な表現でまとめてしまわないよう注意しましょう。その子自身がどう考えたか、何を感じたか、その子らしい言葉で書かれたものが読み手にとっては面白いのです。「あれ?」と思う表現も、誤用でない限り尊重しましょう。
出典:「ココロが動いた」体験を先生に伝えるのが、読書感想文 -ベネッセ教育情報サイト