みんなで一緒にドッジボール! 【第1回 ドッジング】

ボール1つあれば、みんなで楽しめるドッジボール。お互いのチームがそれぞれ内野と外野に分かれ、内野プレーヤーにボールを当てるゲームです。ボールを投げて相手に当てたり、飛んできたボールをかわしたり、キャッチしたりするための、ちょっとしたコツさえつかめば、ボールに触るのが楽しくなります。
ドッジボール日本代表として世界で活躍し、男子・女子の日本代表総監督も務めているドッジボールの達人・吉田隼也(よしだとしや)選手にテクニックを身に付ける練習法を習います。第1回は、ボールをよける技「ドッジング」のトレーニングです。
※練習を始める前に、準備運動を忘れずに行いましょう。

<みんなで一緒にドッジボール!>

<みんなで一緒にドッジボール! 【第1回 ドッジング】(動画)>




ドッジングの練習(1) よける

ドッジングでよく見られる悪い例は、相手がボールを投げる瞬間、慌てて逃げようとして、相手に背中を見せてしまうことです。これでは背中にボールを当てられてしまいます。
相手が遠くからアタックをしかけてきた時は、横に動いてよけるようにします。ラインの近くにいる時は、あまり大きく動くとコートから出てしまうこともあるので要注意です。
飛んできたボールは、体を横にずらしてかわします。怖いと思っても背中を向けないようにします。練習の時は、ボールを早く投げたり、遅く投げたりしてメリハリを付けるとよいでしょう。



ドッジングの練習(2) かがむ

胸より上にきたボールは、ひざを折ってかがんでよけましょう。この時、軽く地面に手を着いて、すぐ次の動作に移れるようにしておきます。
かまえた時に上にボールがきたら、できる限り体を低くします。ただし、頭を下げてはいけません。地面に手を着けてもかまいません。そのあと素早く振り返ります。



ドッジングの練習(3) 体をひねる

相手が近くからアタックをしかけてきた時は、体をひねって、ひらりとボールをかわします。ボールに近いほうの手がボールにかすってしまわないよう、体の後ろに逃がすのがポイントです。
相手が投げる瞬間に合わせて体をひねってかわします。手がじゃまにならないように横に両腕を上げるのもコツです。



ドッジングの練習(4) ジャンプ

アタックの多くは、足もとを狙ってきます。もし足もとを狙われたら、思いきりジャンプして、よけます。足首にボールが当たらないよう、できるだけ足を左右に大きく開くのが大切です。
足もとを相手が狙っているのに気付いたら、思いきり両足を開いてジャンプして股の下にボールを通してよけます。



ドッジングのポイント
・常に前を向いてボールから目を離さないようにします
・相手から狙われた時は、前を向いたまま後ろに下がります


飛んでくるボールが見えていれば、どんなドッジングをすればうまく避けられるか、一目瞭然(りょうぜん)です。ドッジングの練習はそれほど広いスペースがなくてもできます。保護者のかたにボールを投げてもらって挑戦しましょう。

次回のトレーニングは、ボールを受ける「キャッチング」です。


プロフィール


吉田隼也

ドッジボール日本代表として、世界で活躍する吉田隼也(よしだとしや)選手。選手としてだけでなく、男子・女子の日本代表総監督も務めている。

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