星座の神話から学ぼう

 星や星座には、ギリシャ神話にまつわるおもしろい物語がたくさんあります。今回は秋の代表的な星座「カシオペヤ座」と冬の代表的な星座「オリオン座」にまつわる話をコスモプラネタリウム渋谷の重井解説員にお話をうかがいました

 

 


カシオペヤ座にまつわる神話

 古代エチオピアのカシオペヤ女王は、ケフェウス王との間に生まれた美しい娘のアンドロメダ姫が自慢でした。しかしカシオペヤ女王はあるとき、「娘は海の精より美しい」とつい口を滑らせてしまいます。これを聞いた海の神ポセイドンは激怒して、ただちに恐ろしい化けくじらをエチオピアへ遣わし、人々を襲わせたのです。

 

化けくじらをしずめる方法は1つだけ。アンドロメダ姫を生けにえにすることです。そこで姫は人々を助けるべく生けにえになることを選び、海岸の岩に鎖で縛りつけられました。まもなく海の中から化けくじらが登場し、姫を飲み込もうとしたそのとき...天馬ペガサスに乗って現れた勇者ペルセウスが、化けくじらを見事に倒したのです。そして2人は結婚し、末永く幸せに暮らしたと伝えられています。

 

これは何千年も昔の神話ですが、現在でもカシオペヤ座、ケフェウス座、アンドロメダ座、ペガスス座、ペルセウス座、くじら座といった星座として、登場人物たちを秋の夜空に見ることができますよ。

 

 

オリオン座にまつわる神話

 オリオンは海の神ポセイドンの息子で、巨人のように背が高く美男子で、狩りの名人でした。しかしあるとき、「どんな獲物でも逃がさない」と自慢をしてしまったことが大地の女神ガイアの逆鱗(げきりん)に触れてしまい、オリオンはガイアによって送られた1匹のさそりにかかとを刺され、猛毒で死んでしまったのです。

 

この手柄でさそりは空へ上げられ、さそり座という星座になったとされています。のちにオリオンも星座となりましたが、さそり座は夏の星座で、オリオン座は冬の星座。つまり、オリオン座はさそり座が空にのぼってくると必ず地平線の下へ隠れ、さそり座が沈まない限りは姿を現しません。それは星座となった今でも、自分を殺したさそりを恐れているからだといわれているのです。

 

 

取材協力:コスモプラネタリウム渋谷

コスモプラネタリウム渋谷は、プラネタリウム投影機と全天周デジタル動画投影システムを備え、美しい星空と臨場感あふれる映像空間を演出し、宇宙と地球、生命や文化についての話題を提供するなど、子どもから高齢者まで楽しめる施設です。

http://www.shibu-cul.jp/guide_cosmo.html

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