大好き定番おかずをさらにおいしく! 運動会お弁当(2)ハンバーグ編

運動会のお弁当は、「いつもより気合いを入れて作る」という保護者のかたも多いはずです。前回は鶏の唐揚げをさらにおいしく、見栄えよく仕上げるポイントを教えていただきましたが、今回のテーマはハンバーグ。2児の母でもある料理研究家の浜田陽子先生に、おいしく作るコツを教えてもらいました。



大好き定番おかずをさらにおいしく! 運動会お弁当(2)ハンバーグ編


いつもより断然おいしくなる! ハンバーグの焼き方のポイント

(1)揚げ焼きにする
ハンバーグは、ジューシーに仕上げるとおいしいですが、お弁当にすると肉の臭みが残ってしまう場合があります。お弁当用にするなら揚げ焼きにすると、時間が経ってもおいしくいただけます。小さめのフライパンにハンバーグの高さの1/3ぐらいの油を入れて、中火でじっくりハンバーグを焼きましょう。

(2)ひっくり返すのは1回だけ
強火で表面がパリッとするぐらいまで焼いたら、弱火にしてフライパンにフタをしてじっくり焼きます。表面のお肉の色が変わるまで、ひっくり返さないのがおいしく仕上げるポイントです。色が変わったら、強火にしてハンバーグをひっくり返して仕上げましょう。この方法なら中まで火がとおったか心配する必要もありません。



いつものハンバーグが変身! 見栄え&おいしさアップのヒント

◎具材を加える
我が家では、子どもの健康面を考え、体によい食材を具材としてハンバーグに入れています。いつものハンバーグのレシピに、おから・きなこ・刻んだひじきを入れたり、玉ねぎを炒めるとき、刻んだほかの野菜(ニンジン・カボチャ・インゲンなど)をたっぷり加えたりすると、立派なアレンジハンバーグになりますよ。

◎タレをアレンジ
お弁当のハンバーグといえば、タレはケチャップが定番だと思いますが、和風タレ(しょうゆ、みりん1:1の割合で用意し、煮詰める。めんつゆを煮詰めるだけでもOK)や照り焼き風のタレ(和風タレに砂糖を加える)が我が家の子どもたちには人気です。特に野菜を入れたハンバーグによく合いますよ!

◎どんぶり風にアレンジ
1人用の運動会お弁当なら、どんぶり風にアレンジしてはいかがでしょうか。洋風が好きなお子さまには、ゆでたキャベツを切ってご飯の上に敷いて、ハンバーグを載せるとロコモコ風になります。また、おかかご飯やうめしそご飯に和風タレをかけたハンバーグを載せると和風ハンバーグ丼になりますよ!



ハンバーグには、食感のよい副菜がおすすめ

ハンバーグは柔らかいので、副菜には食感のよいきんぴらごぼうや野菜の素揚げがおすすめです。素揚げにおすすめな野菜は、ニンジン・カボチャ・パプリカ。変わったところでは、長イモもおいしいですね。160~170度の低温でゆっくり揚げ、最後に中火にしてカリッと仕上げましょう。塩こしょうで味付けてもよいし、ハーブソルトや、おかかしょうゆをかけてもおいしいですよ。



ハンバーグの飾り付け

運動会用のお弁当はいつもより見栄えよく仕上げたいですよね。1人用の運動会弁当の場合、アルミカップやシリコンカップの代わりにワックスペーパーを使ってハンバーグを包んでみてはいかがでしょうか。「何のおかずかな」という、ドキドキワクワク感を演出できます。最近は、英字新聞やかわいいキャラクター柄のものも販売されているので、一つ用意しておくと、普段のお弁当作りにも活躍するはずです。
大人数用の運動会弁当の場合は、ハンバーグと副菜を区切って盛り付けるいつもの盛り付けではなく、おかずをランダムにちりばめてはいかがでしょうか。その際、立体的に盛り付けると見栄えがさらによくなります。私は形がかわいいブロッコリーやうずらの卵をよく使いますよ。
ご飯は、ゆかりなどのふりかけで味付けし、俵型のおにぎりにして、市松模様に盛り付けるとかわいいです。100円均一ショップで売られているおにぎりキットを使うと簡単にできますよ。


プロフィール


浜田陽子

料理研究家 栄養士。生活習慣病、食育、ダイエット、乳幼児栄養、妊産婦栄養を専門分野とする。「スタジオコーディー キッズクッキング」を主宰。二児の母。*主な著書:「とってもやさしい圧力鍋」(東洋経済新報社)

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