親子で楽しくスイミング! ~水泳上達のコツ~【Lesson-1】水に慣れよう!

水泳は習い事として人気がありますが、苦手意識を持つお子さまも多いようです。
水に慣れることから始めて、クロールと平泳ぎを速く、きれいに泳ぐ方法を親子で身に付けましょう。最初は水が怖くても心配いりません。ちょっとしたコツを覚えれば、きっと泳ぐことが楽しくなります! オリンピック2大会連続金メダリストの北島康介選手が設立したスイミングクラブ、「キタジマアクアティクス」の小野智子コーチが指導します。



1 まずは水中で鼻から息を吐く練習を

水を怖く感じるのは、呼吸ができなくて苦しいためです。ですから最初に、水の中で呼吸する感覚をつかみましょう。まず紹介するのは、ご家庭のお風呂でもできる、水中での呼吸に慣れる練習です。(1)に慣れたら(2)、(2)に慣れたら(3)……と、順番に進めましょう。


 (1) まずは口から下を水につけて、口から息を吐く
 (2) 鼻まで水に入れて、鼻から息をぶくぶく出す。この時、口は閉じたまま
 (3) おでこまで水に入って、鼻から息を出す
 (4) 頭まで水に潜って、鼻から息を出す

水中で息を出すことに慣れたら、息を吸い込む練習を行います。頭まで水に潜ったあと、勢いよく水の外に上体を出し、再び潜る……このような動作を、リズムよくくり返します。その時呼吸は、潜った時に鼻から息を出し、水面に出た時に口から大きく息を吸い込むようにします。初めのうちは、保護者のかたがお子さまと両手をつないで、一緒に練習すると怖さが和らぐでしょう。互いに相手が見えるように向き合って、同じタイミングで行うことで、相手がうまくできているかをチェックできるという利点もあります。



2 水に潜ることを楽しもう!

鼻から息を吐き出すことに慣れたら、もっと深く、もっと長く水に沈み込む遊びをしてみましょう。
プールで、立った姿勢でジャンプして勢いを付け、お尻から沈みます。手のひらで水をかき上げるような動作をくり返し、鼻から息を吐き続けると、体はどんどん沈んでいって、やがてお尻がプールの底に着きます。そのまましばらく、お尻が底に着いたままになるよう、水をかき上げ続けます。
このように水中で遊ぶことによって水に慣れてきたら、いよいよ泳ぎの練習に移りましょう。



3 水の抵抗を少なくする泳ぎの姿勢とは?

水に入る前に、まずは床で、泳ぐ時の正しい姿勢、背中を真っすぐにする感覚を身に付けましょう。体を真っすぐに保つことができれば、水の抵抗が少なく、速く泳ぐことができるからです。
最初にひざを立てた状態で仰向けに寝ます。この時、腰の辺りと床の間に、少し隙間があるのではないでしょうか。おなかを引っ込めるようにして、腰を床に押し付け、床との間の隙間をなくすようにしてみてください。これが上体の正しい姿勢です。
この姿勢を、次にプールの中でやってみましょう。まずはプールの壁際に立ち、壁に背中を押し当て、背中を真っすぐにします。お尻は締めるようにします。
その姿勢で、今度は水中で、プールサイドにつかまりながらうつぶせで水に浮いてみます。頭は水に沈め、足は親指どうしが触れるよう、少し内股にします。保護者のかたは、横から姿勢をチェックしてください。おなかから下が沈んでしまうようだったら、背中が反って、体が真っすぐになっていません。そんな時はそっとお子さまのおなかを押さえて、正しい姿勢を意識できるように補助してください。



4 すべての泳ぎの基本「けのび」

「けのび」とは、壁を蹴った勢いだけで前に進む、ターンの直後の動作のことです。両腕を真っすぐに伸ばして頭を挟むようにして、両手のひらを重ねて、プールの壁を蹴って前に進みます。正しい姿勢が保てていると、壁を蹴った勢いだけで速く、きれいに前進することができます。
顔は真下に向けて、プールの底を見るように、壁を蹴ったあとの足は、少し内股になるよう、かかとを外側に開きます。慣れないうちは、進む時に保護者のかたがおなかを支えて、体が沈み込まないようにサポートするとよいでしょう。

けのびは、このあとに学ぶすべての泳ぎの基本の形です。しっかりとマスターできたら、 次回は【Lesson-2】クロールに挑戦」です。


プロフィール


小野智子

KITAJIMAQUATICSインストラクター。多くの子ども達を水泳指導し、専門的な知識をよりわかりやすく伝えることを得意とする。

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