【自由研究 まとめ方のコツ(2)】テーマに合った、まとめアイテムを選ぼう! 完成形がイメージできるとやる気アップ!
自由研究というと、大きな白い模造紙1枚を前に、「何をどこに書けば……」と、途方にくれてしまうもの。でも、ほかのアイテムのほうが、お子さまにとってまとめやすく、やる気もわき、仕上がりも美しい場合も多くあります。そこで、テーマのタイプに合わせたオススメのまとめアイテムを紹介します。
テーマごとに、まとめやすいオススメアイテムを紹介!
タイプA:「1~3日でできる実験や工作」 ⇒ 大きな紙に、写真を使ってまとめる
●ひとつのテーマの実験結果を、インパクト強く見せたいときに。
●新聞のデザインなどを参考に。メインの写真やイラストを大きくし、注目を集める。
短期間でできる実験や工作は、わりとシンプルなので、定番の白い模造紙でもまとめやすいものです。
(1)「ダンボールで竜巻を作ろう」という実験なら、「竜巻ができた写真」を大きくのせるだけで、インパクトがあります。
(2)メインの写真のまわりに、自由研究の基本7ステップを上から下へまとめていけばOKです。
例)「ペットボトルで●●を作ろう」「一瞬で水を凍らせてみよう」「廃油でキャンドルを作る」「草木染に挑戦」…など
タイプB:「工程や作り方の流れを紹介するもの」 ⇒ アルバムやスクラップブック形式
●工場や施設の作業工程、料理の作り方、一日の変化など順を追って紹介したいとき。
●シーンごとに写真で紹介。写真の切り抜きや、大小を。メリハリがあると面白い!
(1)「ゴミ問題を調べにゴミ処理場へ行く」といった施設見学を交えた調査。施設の写真をこまめにとって、設備の工程順に貼り込みます。
(2)職員のかたの話や資料とともに、お子さまの気づきを写真のコメントとして、アルバムやスクラップブックに貼っていきます。少し丁寧なアルバム作りの要領で、まとめができ上がり!
例)「水族館へ行って、ペンギンの一日を調べる」「地元食材で夏の郷土料理を作ってみる」…など
タイプC:「調べて比較する研究」 ⇒ 1ページで1項目。サイズが選べるスケッチブック形式
●対象ごとに、写真やイラストなどでまとめたものを、比較したいときに。
●対象ごとに1ページ(または左右1見開き)。絵具もきれいに発色する紙なのでイラストが多めもよい。
親子でサッカーファンなら、「サッカーの強い国を3つ選び、国旗・気候・農産物など同じ項目を調べて、強いヒミツを探ってみる」といった研究も面白そうです。
(1)ひとつの国に、スケッチブック1ページ(または左右1見開き)ずつ使い、特徴はイラストや写真などでまとめます。
(2)最終ページで各国の共通項目をピックアップして、(平均気温や農作物など)を比較するグラフをつけて、気づいたことなどを書き加えれば、面白くなりますね。
例)「世界のカレー料理を調べる」「日本の方言を調べる」「わたしの住む町にある神社やお寺を調べる」「朝の昆虫、昼の昆虫、夜の昆虫」…など
タイプD:「数日かかる観察・観測」 ⇒ フォーマットを決め、日記形式でまとめる
●植物観察や天体観測など、少しずつ変化する様子を見せたいときに。
●フォーマットを作ってしまえば、記録しやすく、まとめやすい。また、じっくり見てもらいやすいのもメリット。
(1)「ミニトマトの観察」で、日当たりや栄養の条件を変えて比較する場合、まずは毎日チェックする内容、とるべき写真を決め、書き込むフォーマットを、親子で話し合って作ってしまいましょう。
(2)数日分コピーしておけば、どの写真をとらなければいけないか、一目瞭然。子どもにとっても、フォーマットが決まっていると、やりやすくなり、仕上がりも美しくなります。進行状況のチェックにも使えますね。
例)「エンドウマメの成長日記」「バナナの皮の黒い点調べ」「天体望遠鏡を作って、星の観察をする」「毎日の雲のカタチの観察」…など
アルバム、スケッチブック、ファイルなどでまとめる場合のページ展開
タイプB~Dの場合、以下の流れでページを展開すると、わかりやすいですね。表紙などは楽しく飾ってください。
表紙「タイトル&サブタトル&メインとなる写真(イラスト)」
↓
導入ページ「きっかけ、道具、仮説、確認したいこと」など
↓
メインページ「調査、観察、研究結果などを発表」
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まとめページ「わかったこと、仮説との比較、反省点」など
まとめアイテムは、最初から用意したい!
テーマを話し合うときに、完成形のイメージも楽しみながら話し合っておきましょう。そして、実験や観察の材料の買い出しにいくときには、まとめアイテムも一緒に買っておくとよいですね! お子さまのやる気アップにも役立ちますよ!