簡単! 見栄えアップ! 運動会のお弁当(3)~男の子のお弁当編~

今回のテーマは男の子の運動会のお弁当。お子さまが楽しみにしている年に1度の運動会だからこそ、お弁当には好きなおかずをたくさん作ってあげたいですよね。しかし、男の子の好きなボリュームのあるお肉のおかずは、作るのに手間がかかるし、彩りも地味になりがちです。そんなお悩みを解決するべく、料理研究家の浜田陽子先生に、簡単で彩り豊かなお弁当にするためのコツを教えていただきました!



見栄えより中身重視の男子弁当

わたしは1男1女の母親ですが、性別によってお弁当の好みは違うと感じます。女の子が見栄えを重視する一方、男の子は見栄えより中身を重視する子が多いのではないでしょうか。ですから、男の子のお弁当は「運動会だから」と気張って新しいレシピに挑戦するのではなく、大好きなおかずをメーンとして入れてあげてください。わたしは、毎年同じおかずでも構わないと思います。家庭の味、運動会の味として、しっかりと息子さんの記憶に残るはずですよ!



運動会当日に焦らない、簡単ポイント
メーンのおかずは前日までに準備

運動会の定番のおかずといえば唐揚げですが、わたしの息子が大好きなのはハンバーグ。ですから、運動会には必ずハンバーグを入れるようにしています。運動会当日に一から作ると大変ですが、前日までに材料をこねて成型し、冷凍しておけば、当日は焼くだけなのでとっても簡単です。ハンバーグ以外にも、コロッケ、メンチカツ、唐揚げなどの男の子の大好きなおかずは、前日までに下準備しておきましょう。当日の作業が減り、ぐっとお弁当作りが楽になりますよ。
また、運動会だからといってすべて手作りしなければいけないという訳ではありません。冷凍食品が数品入っても構いません。ピックやバラン、かわいいケースなどを使ってきれいに盛りつければ、手作りおかずにひけをとらないくらい、見栄えが良くなります。



ハンバーグのほかにも「当日○○するだけ!」のおかず例
・当日揚げるだけのコロッケ、メンチカツ、鶏の唐揚げ
・当日炒めるだけの肉野菜炒め


ちょっと差がつく、見栄えアップポイント
ニンジンの素揚げとパプリカ炒めで華やかに

男の子の大好きなおかずを詰めると、どうしても肉系のおかずばかりになってしまうので、栄養バランスと色が偏りがちです。色がキレイな野菜のおかずを入れたいですよね。でも、「うちの子は野菜嫌いだから……」と、野菜のおかずを敬遠している保護者のかたもいらっしゃると思います。わたしは運動会こそ、キライな野菜を克服するチャンスだと考えています。年1回のイベントでお子さまのテンションは高まっていますし、友達の前だからこそ残すのは恥ずかしいのでペロリと食べられるというケースが実は多いんです。今回は、お子さまの苦手な野菜の代表格、ピーマンとニンジンのおかずをご提案します!



「ニンジンの素揚げ」の作り方
(1)ニンジンの皮をむき、厚さ8mmぐらいに輪切りする。
(2)星などに型抜きする。
※2cmぐらいの小さめの型を使うと良い。
(3)160~170℃の低温でゆっくり揚げ、最後に中火にしてカリッと仕上げる。
(4)塩をちょっとまぶす。

★ポイント
・塩の代わりに、だし醤油につけて揚げ浸しにしてもおいしい。
・揚げ油は、前日に小さな片手鍋に入れて用意しておくと、当日楽チン。
・野菜嫌いのお子さまには「今日の星さんニンジンを食べると元気になるよ」とおまじないの一言を。意外と食べてくれることも。



「3色パプリカとウインナーの炒めもの」の作り方
(1)パプリカを半分に切って種を取り、1cm幅の細切りにする。
(2)ウインナーを斜めにスライスする。
(3)熱したフライパンに油を入れ、強火で炒め、塩・こしょうで味付けをする。

★ポイント
・材料は前日までに切っておく。
・小さなカップに入れると食べやすいし、お弁当に映える。

※注意点:暑い時期は、生野菜は傷みやすいのでできるだけ避けましょう。


プロフィール


浜田陽子

料理研究家 栄養士。生活習慣病、食育、ダイエット、乳幼児栄養、妊産婦栄養を専門分野とする。「スタジオコーディー キッズクッキング」を主宰。二児の母。*主な著書:「とってもやさしい圧力鍋」(東洋経済新報社)

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