成長期でも安心 学生ズボンの長さと採寸時の注意ポイント

学生ズボンの丈の長さってどうやって決めればいい?

お子さまが中学校入学を迎えるご家庭では、入学準備のうちの一つに「学生服の採寸」があるかと思います。成長期のお子さまを持つ保護者のかたにとっては「学生ズボン」の丈の長さはお悩みの1つではないでしょうか。
買い替えることが少ない学生服ですが、最初の採寸時にお子さまの体形に合わせたサイズ選びができると、卒業するまで上手に調整することで着続けることができます。
では、どのようなポイントに気を付けて学生ズボンの丈の長さを決めればよいのか、学生服メーカー(株)トンボで事業開発推進部に所属する佐藤 望さんに伺いました。

ズボン丈を測るときは腰の位置がポイントになる!

男子の学生服の場合、上着は採寸時の身長から+10~15cm、ズボンのウエストは+6~9cmを見込んで選ぶのがポイントですが、ズボン丈の場合は、長すぎるサイズを選ぶのは控えるようにします。
長すぎて歩くときに裾を踏んでしまうと危険ですし、裾が地面に擦ってしまうと、擦った部分が破れてしまい、裾出しをしたときに跡が目立ってしまうことがあるからです。

採寸のときはまず、ウエストの位置に注意します。いわゆる「腰ばき」にならないよう、通常のベルトをする位置にウエストが来るようにズボンを履いて採寸します。また、お子さま自身が裾を見るときに下を向いてしまうとお尻が上がってしまい、正しい長さが測れないので、採寸するときはまっすぐ前を向くようにしましょう。
採寸時は靴を脱いでいることが多いかと思いますが、地面にギリギリ着かないくらいの長さにすると、靴を履いたときにちょうどよい長さになります。
裾以外のもも周りなどは、屈伸をしてみてきつくなければ問題ありません。

裾の折返し跡を残さない

学生服のズボンはお子さまの成長に合わせて折り畳まれた裾を出すことで長さが調整できるようになっています。「身長が伸びてズボンの丈が短くなってきたな」と思ったら、ご家庭でも裾出しをすることができます。(※裾の仕様によっては出せないものもあります)
学生服のズボンには折り返し部分が8cm前後付いていることが多く、これを伸ばすことで成長に合わせた調整ができます。

裾の仕上げ方には、シングル、ダブルなどがあり、種類ごとに裾出しの方法が変わります。シングルの場合は、折り返してある部分をほどくだけで簡単に裾出しができますが、靴に擦れて裾が痛むのを防ぐための「靴擦れ」が縫い付けてあるズボンもあるため、ご家庭での裾出しが難しいと感じたら、専門店に相談するのがおすすめです。
また、ご家庭で簡単にできるお直し方法としては裾上げテープの使用が挙げられますが、剥がれてしまう恐れもあることを頭に入れておくといいですね。

裾出しをすると、それまで折り返していた跡が残って気になるというかたも多いかと思います。その場合は、裾出しをする際に、元の折返し部分に霧吹きで水を吹きかけ、あて布をしながらアイロンを当てます。何回か繰り返すうちに、折り返しの跡がうすくなってきます。中には、裾出しをするタイミングでズボンを洗濯したりクリーニングに出したりして、跡を目立ちにくくしているご家庭もあるようです。

入学時にどんなサイズ感のズボンを選ぶのか、洗い替え用に何本購入するのかなど、制服選びにはご家庭なりの考え方があるかと思います。学生服は3年間着用することを念頭に置いた丈夫な作りになっていますが、この時期のお子さまの成長は著しいものがあるため、裾出しだけでは対応しきれず1回はズボンを買い換えるご家庭が多いようです。ぜひこの記事を参考に、お子さまが快適な学校生活を送れるよう、保護者のかたはサポートしてあげられるといいですね。

(取材協力:(株)トンボ
http://www.tombow.gr.jp/school/useful/index.html)

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