はじめて子育てをするパパの気持ちと、ママからおパパへお願いしたいこと

はじめての育児で、何から始めたらよいのかわからない、育児にもっと参加したいけれど、どんなことをしたらよいのか、また、どのように関わっていったらよいのかわからないパパも多いのではないでしょうか。
そこで、今回は保育士歴15年以上の市川由美子さん監修のもと、子育てにおけるパパの役割を考えるとともに、パパが積極的に子育てすることで得られるメリットをご紹介しましょう。

はじめての育児をするパパの気持ちとママの思いは?

毎日、仕事で忙しそうにしているパパ。お子さまが生まれたことで、より一層仕事に打ち込もうと気合いを入れている方もいるでしょう。しかし、赤ちゃんが生まれて子育てが始まると、夫婦だけだった時とは異なる役割をパパに担ってほしいと、ママは考えるようになります。家事などの役割分担を、「もう少しパパにお願いできると助かるのにな」と感じている方も少なくないでしょう。
パパは決して子育てに後ろ向きな気持ちなのではなく、「ママが何を望んでいて、どんなことに不満をもっているのか」に気付かないことも多くあります。ママたちのように子育ての情報を交換するコミュニティが周りになく、日々仕事に打ち込むばかりで、家庭の中ではどうするべきかわからないといった場合もあるのです。

パパが育児をすることでどんなメリットがあるの?

パパが育児に参加するメリットはどんなことがあるのか見ていきましょう。
・幼い頃からパパがお子さまと触れ合うことで信頼関係が築け、成長した時でも相談し合える関係でいられる
・パパ自身が充実感を得られる
・夫婦間のコミュニケーションが増える
 など

パパが育児に参加することで、夫婦で一緒になにかを行うことでの一体感が生まれ、より絆が深まるでしょう。また、ママとパパで育児の話をすることでママの心身のケアにもつながり、パパ自身にも育児に参加しているという充実感も生まれます。

育児がはじめてのパパにお願いしたいこと

では、パパに育児に参加してもらうためにはどうすればよいでしょうか。ママとしてはオムツ交換やお風呂に入れるなど、お子さまのお世話のお手伝いをしてほしいところですが、育児がはじめてのパパは少しハードルが高いと感じるかもしれません。そこで、まずは小さなことからパパにお願いし、育児に参加してもらうとよいでしょう。

◆撮影担当をお願いする
赤ちゃんは、あっという間に大きくなります。そのためにも、成長記録を残す役割をパパにお願いしてみましょう。ムービーや写真を撮影する担当になってもらうのです。まず、使用する機器を選ぶところからパパに任せます。そうすることで、自分が選んだ機器で綺麗にいい写真を撮ろうという、積極的な気持ちが生まれるでしょう。自然な形でママと赤ちゃんで過ごす時間にパパが加わることができ、レンズを通してわかる我が子の成長の早さを実感するはずです。仕事が忙しくてなかなか家族との時間がとれないパパも、休日は「撮影でもしようかな」という気分になり、家族みんなで過ごす時間が増えるでしょう。

◆育児に関する相談をする
赤ちゃんのための育児グッズを買う時や、早期教育などを始める時には、パパによく相談するように心がけるのも、ひとつの方法です。グッズや教材を買う時は、パパ本人が赤ちゃんに教えやすいものを選ぶことで、いつの間にかパパも育児を楽しめるようになります。
お子さまのことでなにか決めなければならない場合は、必ずパパにも相談して決めるようにすることで、パパの気持ちを尊重し、育児参加している気持ちを育てることができます。
また、パパにお願いする時のタイミングや、感謝の気持ちを伝えることも大切です。

◆仕事と分けて
仕事が忙しく、なかなか家事や育児参加ができないパパの場合は、仕事がお休みの日にお願いするほうがパパも育児参加しやすいでしょう。パパの平日の疲れがとれない時は、お子さまの昼寝時間に合わせて一緒に睡眠時間も確保してあげるなど、小さな配慮を心がけるとより親切ですね。家事や育児のどの部分をお願いするかは、お互いの気持ちをすり合わせてから決めることが大切。パパの負担が軽いものから徐々に任せて、ママは様子を見守りましょう。

◆感謝の気持ちを伝える
パパがママを楽にさせてあげようと行動してくれた時には、できるだけ感謝の気持ちを伝えましょう。ママからの感謝の一言が、パパのやる気をより引き出すために大きな役割を果たします。また、ママの普段の家事の仕方とパパのやり方が違ったとしても、厳しく指導するのではなく、よほど危険がない限りはあたたかく見守るとよいでしょう。パパも次第にやりやすい方法を見つけるので、しばらくはあまり気にかけないように意識して、注意し過ぎないようにしましょう。スムーズに家事が済んだり、うまくお子さまをあやすことができたりした時には、しっかりほめることがポイントです。パパとしてのモチベーションを上げるための、一番の肝と言えるでしょう。

じっくり時間をかけて

子育て中はママもパパも忙しくて、お互い不満が溜まりがちです。そんな時には、夫婦ともに無理をしないでいられる役割分担を考えましょう。パパが積極的に育児をすることにたくさんのメリットがあったとしても、無理をしていては長続きしません。一人だけで頑張ろうとせず、ママとパパ二人で協力していきながら、少しずつ家族で過ごしやすい環境を作っていきましょう。

プロフィール



保育士として15年以上にわたり、福祉施設、託児所、保育園などさまざまな場面での保育業務に携わる。
食育実践プランナー資格も有している。

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