箸の持ち方を練習させるコツをご紹介

離乳食が終わり、自分でスプーンやフォークを使って食事ができるようになると、大人が使う箸に興味を持ち始めるお子さまもいらっしゃると思います。
お子さまに正しい使い方を身につけてほしいという思いがある一方で、どのように練習させてあげればよいか分からないというお悩みもあるのではないでしょうか。そこで今回は、箸の持ち方を練習させる時のコツをご紹介します。

子どもが箸を持ち始めるのはいつから?

箸の練習をスタートさせる年齢に、決まりはありません。成長に差があるように、箸の練習を始めるタイミングもそれぞれです。お子さまの様子を観察しながら、箸へステップアップしてもよいかどうかのサインを見つけてあげましょう。

以下のタイミングやサインは、箸の練習を始める一つの目安になります。また、先輩ママたちと一緒に食事をするなどの機会があったら、箸の練習を始めるタイミングについてアドバイスをもらうのもよいでしょう。

◆箸に興味を持っている
大人が使っている箸をじっと見るようになったり、自分も同じものを使いたいという自己主張したりするようになったら、箸に興味を持ちはじめた証拠です。お子さま自身が箸を使いたいという気持ちは、練習のモチベーションにもつながりますので、タイミングとしてはよいでしょう。

◆ピースサイン、スプーンやフォークの鉛筆持ちができるようになる
ピースサインができることは、指先を上手に動かせる一つの目安になります。また、スプーンを上から握るのではなく、鉛筆を持つように握って食事ができるなら、箸の練習をスタートするのにいいタイミングです。

◆幼稚園や保育園で箸の練習が始まる
多くの幼稚園や保育園で、年中から年長にかけて箸の練習が始まります。おうちではスムーズに練習が進まなくても、園では周りのお友達が箸を使っている様子が刺激となり、お子さまが練習に意欲的になることもあるでしょう。

どんな箸を選べばいい?

最初から一般的な箸で練習を始めるのは、お子さまも保護者も難しさを感じてしまうかもしれません。
そんな時に練習をサポートしてくれるグッズとして補助機能付きの箸など、お子さまの体型に合った箸を準備してあげると、練習がスムーズに進むでしょう。なかでも、リング付きの箸は正しい指の位置を覚えるのに適しており、箸を使ったことのない場合でもすぐに持つことができるお子さまもいます。

お子さまにより個人差はありますので、持ち方や使い方など細かいことが気になってしまうかもしれませんが、最初は箸に慣れることを目指す程度で問題ありません。リング型に慣れたら、補助の少ない矯正箸で練習してもいいですし、補助なしの普通の箸を選んでもいいでしょう。

普通の箸を使うなら、お子さまに合った箸を選ぶことが大切です。サイズの合った箸を使うことが、正しい持ち方や使い方を学ぶ大切な一歩となります。
箸の長さは、親指と人差し指で直角を作った時の、両指先を結んだ長さの1~1.5倍くらいがちょうどいい長さといわれています。箸を選ぶ際は、参考にしてみてはいかかでしょうか。

正しい箸の持ち方について

補助付きから普通の箸にステップアップができたら、正しい持ち方を教えてあげましょう。

◆一本を鉛筆にぎりで練習
まずは、箸一本を正しく持つ練習から始めます。いきなり2本を持って練習すると難しすぎてやる気がなくなってしまうこともあるかもしれません。親指と人差し指、中指を使い、鉛筆にぎりで持てるように練習しましょう。

◆もう一本を差し込む
鉛筆にぎりができるようになったら、グーをしている指の間から、もう一本の箸を親指の付け根から下へ向けて親指と中指の間に差し込みます。

◆上の箸を動かす練習
正しい持ち方ができるようになったら、下の箸は動かさずに上の箸を上下に動かす練習を始めましょう。
親指を支点にして、人差し指と中指で数字の1を書く要領で、箸先が上下するように動かします。二本持って動かすのが難しい場合は、上の一本だけで練習するのもいいでしょう。

◆輪ゴムを使った練習
箸の動かし方は輪ゴムを使って練習ができます。
利き手の親指に輪ゴムを通し一度ねじったら、もう一つの輪を人差し指にひっかけます。親指と人差し指に8の字状の輪ゴムがかかったこの状態で、それぞれの輪に箸を通してください。すると自然と正しい持ち方になり、練習をしている最中に箸を離してしまっても、輪ゴムがサポートしてくれて箸が落ちません。

◆左利きの場合について
お子さまが左利きであっても、箸の持ち方を無理に右利きに矯正しないというご家庭も増えてきましたが、矯正箸などの補助機能付きの箸は、右利きと左利き用が販売されていますので、右利きのお子さまと変わりなく練習することができます。
以下の動画では、正しい箸の持ち方や、輪ゴムを使った持ち方の練習が紹介されています。お子さまと挑戦する際、ぜひ参考にしてみてください。

・お箸の正しい持ち方 練習用動画 箸専門店 箸久
https://www.youtube.com/watch?v=4tAAmixBb_g

・輪ゴムを使ったお箸の練習方法 - はし和文化研究会
https://www.youtube.com/watch?v=HXgJV6Bn6x4

箸の持ち方を教える時に気をつけること

箸の持ち方を教える際は、お子さまと保護者の方のコミュニケーションが大切です。練習して、できた時はしっかり褒めてあげたり、難しい練習では励ましたりすることで、やりたい気持ちを後押ししてあげましょう。あくまでお子さまの「やりたい」という意欲がベースにある状態で練習を進め、強制しないことが大切です。

また、お子さまにとって箸は単なる食事道具ではなく、成長を自ら感じられるものです。なかなか練習がスムーズに進まないからと箸からスプーンに戻したり、持ち方が違うと厳しく指摘して矯正したりしては、お子さまの自尊心を失わせてしまうことになります。
また、食事中の練習で厳しくしてしまうことで、楽しみなはずの食事が嫌になってもいけません。食事中の練習が難しい場合は、食べ物ではなくスポンジを細かく切り取ったものを掴んで練習するなど、遊び感覚で楽しませてあげてもいいでしょう。

将来、お子さまが大人になった時、箸が正しく持てないと綺麗に食事が出来ないなどさまざまな弊害があります。箸が上手に使えないことで将来お子さまが困らないよう、練習を通して正しい箸の持ち方を身につけさせてあげましょう。

たっぷり褒めながら、お子さまのペースで進めよう

大人にとっても難しい箸の持ち方は、お子さまにとっても同じです。最初から正しい持ち方や使い方を求めず、一つ一つのステップで保護者の方がしっかり褒めましょう。そして「できた!」という達成感を感じられるようにしましょう。

プロフィール

監修:市川由美子

保育士として15年以上にわたり、福祉施設、託児所、保育園などさまざまな場面での保育業務に携わる。
食育実践プランナー資格も有している。

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