子どもへのご褒美アリ?ナシ?やる気を伸ばす方法とは?

「勉強やお手伝いをしてほしいけれど、なかなか自主的にしてくれない」とお子さまに対して困っている保護者も多いでしょう。「○○してくれたらご褒美あげるよ!」と、ついお子さまのモチベーションを上げるために「ご褒美」を使うこともありますよね。

ご褒美については賛否両論ありますが、ご褒美の内容や方法次第では、お子さまのやる気を伸ばしてあげることができるかもしれません。そこで、今回は上手なご褒美の使い方や注意点についてご紹介しましょう。

ご褒美のメリット&デメリット

◆メリット
ご褒美のメリットは、何といってもお子さまのやる気を引き出すことができる点にあります。特に保護者がやってほしいけれど、なかなかやってくれないお片付けやお手伝いの場合、お子さまのやる気をすぐに引き出すことができるのも、ご褒美かもしれません。また、ご褒美があると、達成感を得やすいというメリットもあります。

◆デメリット
デメリットとしては、「ご褒美慣れ」をしてしまう可能性があることです。
初めは「お片付けをしたからご褒美がもらえた」と思えていたものが、「ご褒美がもらえるからお片付けをする」になり、「ご褒美がもらえないならお片付けしない」に変化していくことがあります。また、ご褒美の内容に関しても、「あれが欲しい!これが欲しい!」とエスカレートしていくかもしれません。

ご褒美の上手な使い方

社会に出ても、賞与や特別奨励金、昇進という形で「ご褒美」が用意されていることは多いでしょう。お子さまにとっても、ご褒美の内容や方法次第で、上手くやる気を引き出すことができるようになります。

◆過程に対してもご褒美を
「テストで○点取れたら」という結果に対してのご褒美も大切ですが、「ドリルを○ページまで終わったら」といった過程に対してご褒美をあげると、結果に結びつきやすくなるでしょう。
大人であれば、結果に対してご褒美をもらうことが多いのですが、お子さまの場合、結果にご褒美をつけられても、結果(点数)につなげるための過程(勉強方法)がわからない場合もあります。
そのため、保護者が点数につながる過程にご褒美をつけることで、お子さまはやるべきことが明確になり、自然と結果に結びつきやすくなるでしょう。

◆自主的に頑張ったことに対してご褒美を
事前にご褒美の約束をするのをやめてみましょう。代わりに「いつもは言われないとやらないお片付けを自らやった」「進んでお手伝いをしてくれた」など、自主的に頑張ったことに対してご褒美をあげることで、次からも進んでやるようになる可能性があります。
また、ご褒美が嬉しいという気持ちに加え、「私のことをいつも見てくれている」「もっとお母さん、お父さんを喜ばせたい」という気持ちがお子さまの心の中に湧くようになるでしょう。このように自主的に頑張ったことに対しても、目いっぱい褒めてあげてください。

ご褒美の内容は?

ご褒美の内容にもさまざまなものがあるのではないでしょうか。いくつかご紹介しましょう。

◆ご褒美シートを作ってみよう
お子さまの年齢が未就学児ならば、「ご褒美シート」を一緒に作ってみてはいかがでしょうか?
そのシートに、ひとつ約束事を達成するごとに、お子さまが好きなキャラクターシールや可愛いスタンプをつけてあげましょう。シールやスタンプがどんどん増えていくことで、お子さまのやる気や満足感が持続するかもしれません。約束事は、お片付けやお手伝いなど、お子さまと一緒に決めるといいでしょう。

◆子供のやりたいことをさせてあげよう
「テレビを見たい」や「公園に行きたい」など、お子さまが一番やりたいことをご褒美にするのも、モチベーションを高める方法です。「お片付けが済んだら、テレビを一緒に見ましょう」「ご飯を食べたら、公園に行きましょう」といったように、やることもご褒美も明確な方が、やる気を引き出せることがあります。
その時、お子さまが必ず達成できることを前提としましょう。上記の例ならば「お片付けが済んだら」「ご飯を食べたら」というように、お子さまが達成感を味わうことができる内容のものがよいでしょう。

ご褒美をあげる際の注意点

お子さまの行動がご褒美に値するものであったとしても、何でもあげることがよい訳ではありません。お子さまが欲しがるおもちゃやお金を毎回あげることは、「ご褒美慣れ」の原因にもなり、際限がなくなってご褒美としての効果が期待できなくなってしまいます。物品をご褒美として与え続けていると、それをもらうことが目的となってしまい、本来のやる気が起きにくくなってしまいます。
おもちゃやお金は、特別な時のプレゼントにしてみてはいかがでしょうか。そうすることで、お祝いやお年玉などの特別な時にもらうことができるものになり、お子さまは特別な喜びを味わうことができるでしょう。

褒めてあげることが一番のご褒美!

お子さまは保護者に褒められることが大好きです。褒められたら頑張るし、褒められたいがために頑張るということも、自身の経験としてあるでしょう。物をあげるご褒美ももちろんよいのですが、褒め言葉がやっぱり一番嬉しいのではないでしょうか。
どのご褒美をあげる時も、褒め言葉を忘れないようにしましょう。時には、ギュっと抱きしめるなどのスキンシップをしながら褒めてあげてください。また、褒める時は結果に対して褒めるだけでなく、過程を褒めてあげることで結果につながるようにしてあげることも大切です。

ご褒美で向上心を育てよう

お子さまにご褒美をあげることは賛否両論あります。
しかし、お子さまの目的がご褒美にならないように気をつければ、お子さまが向上心を持ち、達成感も得られるという嬉しい成長も期待できるでしょう。ご褒美や褒め言葉を上手に使って、お子さまのやる気を引き出してあげられたらよいのではないでしょうか。

プロフィール

監修:市川由美子

保育士として15年以上にわたり、福祉施設、託児所、保育園などさまざまな場面での保育業務に携わる。
食育実践プランナー資格も有している。

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