子どもと信頼関係を築くための会話術を伝授します!【小学校低学年向け】

小さい頃のお子さまは保護者から話しかけなくても、自分からなんでも話してくれていたことでしょう。しかし、保護者のかたの中には仕事や家事に忙しく、なかなかお子さまとの時間がとれず、徐々に会話することが減ってしまい、会話のきっかけも作れなくなってしまうケースもあります。
会話をすることで作ることができる関係性もあるので、決してそのままにはせず、どうして会話が必要なのか、どうしたらうまく話すことや話す時間を作ることができるのかなどの疑問や悩みを解決していきましょう。

子供との会話が大切な理由

どうしてお子さまとの会話が必要なのでしょうか。その理由についてご紹介しましょう。

◆信頼関係が築ける
お子さまと会話をすると、学校で誰と仲がよいのか、どんなものが好きなのか、どういう考え方を持っているのかなど、お子さまのさまざまなことを保護者は理解することができます。会話の中で保護者がお子さまに共感することや励ますこともあるでしょう。お子さまは「いつも話を聞いてくれる」という安心感を覚えます。
そして、時には保護者自身の気持ちや考え方を伝えることもあるのではないでしょうか。そのことが原因でけんかになることもあるでしょう。しかし、お子さまは保護者が何を思っているのかを知る機会にもなります。

また、保護者は悩みを相談されたとき、お子さまのことを否定せず、最後まで話を聞き、お子さまの不安な気持ちに寄り添うことを心がけることが大切です。
このように、会話をすることでお互いを知り、寄り添うことで、理解しようとする気持ちが芽生えますので、信頼関係を築くことにつながっていくでしょう。

◆子供の語彙が増える
お子さまは、大人との会話の中でさまざまな言葉を覚えていきます。保護者と会話を重ねることで表現力が養われ、たくさんの語彙を増やすことができるでしょう。
お子さまの語彙を増やすためには、お子さまの言葉を遮らずに聞くようにします。また、子供相手だと思わずに対等な立場の大人として会話することを心がけるといいでしょう。

◆子供のコミュニケーション能力アップ
親子の会話が信頼関係を築くポイントになっているように、周りの人とのコミュニケーションにも会話力はとても役立ちます。コミュニケーション能力がアップするためにも、会話はとても大事なのです。

子供とうまく話す会話術

お子さまとの関係をよくし、お子さまが成長していく上で会話は大切なものです。では、どのようにすればお子さまとうまく会話ができるのでしょうか。お子さまとうまく話すための会話術をご紹介しましょう。

◆後回しにせずに聞く
保護者は家事に育児に仕事にと、忙しい毎日を送っているのではないでしょうか。お子さまが話しかけてきても、忙しくて応えられないということもあるでしょう。
もし、その時に手を止めて聞いてあげることができるならば、すぐに応えてあげることを心がけましょう。すぐに応えることで、お子さまの気持ちをそのまま受け止めてあげることができます。
しかし、どうしても手が離せないということもあるかもしれません。そんな時は、きちんと理由を説明し、「必ず話を聞くからね」という約束をすることで、待っていてもらいましょう。

◆目を見て話す
お子さまが話しかけてきたときに、どのように聞いてあげていますか? できるならば、お子さまの目線まで下がって目を見て話すようにしましょう。お子さまはしっかりと聞いてもらっていると感じ、話しやすくなります。

◆子供の言葉を反復してあげる
お子さまの言葉を反復することで、お子さまの話に関心を持っていることを伝えることができます。例えば、「今日○○ができたよ」と言われたら、「○○ができたの? すごいね」などと返すといいでしょう。「へー」「ふーん」など、おざなりな相槌をしていると、お子さまの話す意欲を奪ってしまうことになります。

◆子供の話を最後まで聞いてあげる
お子さまが話し始めたら、最後まで話を聞いてあげるようにしましょう。途中で中断したり、割り込んだりすると、話したという満足感を抱くことができません。
毎回保護者との会話に満足できないと「聞いてくれない」という気持ちになりますので、話をしなくなってしまいます。保護者は最後まできちんと話を聞いてあげることで、お子さまの気持ちを受け止めるように心がけるとよいでしょう。

◆否定しない
お子さまが悩みを相談したり、不安を話してくれたりしたときなどに頭から否定をしないようにします。「でも、○○だよね」「こうするべき」など、ネガティブな相槌をしたり、保護者の意見を押しつけたりしないようにしましょう。お子さまは自分の気持ちが受け入れられていないと感じ、悩みがあっても話さなくなってしまいます。

子供との会話のきっかけがない、時間がない…という人は

お子さまとの会話のきっかけがなく、話すタイミングもわからなくなってしまったり、大事なのはわかっているけれど、忙しくて時間がなかったりする方もいるのではないでしょうか。そういったお悩みを持った方に、どのような会話の方法があるのか、ご紹介します。

◆食事を一緒にとるようにする
何もせずにゆっくりとお子さまとの時間を持てればいいのですが、なかなかできないこともあるかもしれません。でも1日の中で、朝、もしくは夕方など食事の時間ならば一緒に過ごすことができるという方もいるのではないでしょうか。
なるべく一緒に食卓に着くようにし、その時の食事が「おいしいね」から始めてもよいでしょう。会話を進めながら、その日1日何があったのか聞いてみるなど、自然と会話が広がるようにしましょう。

◆居心地のよい雰囲気作りをする
物が散乱していたり、座るスペースもなかったりするリビングに人は集まってこないのではないでしょうか。
キレイになったリビングで、最初はお父さんとお母さんが楽しそうに話をしているなど、居心地や雰囲気のいいリビング作りをしてみるという方法もあります。楽しそうな雰囲気がある場所には、自然と人も集まり会話も増えるでしょう。

◆子供に感謝を伝える
保護者の方が今日の出来事などを聞いたときに、お子さまが話してくれたら「ありがとうね、明日も聞かせてね」と言ってあげることが大切です。そうすることで「自分に興味を持ってくれているんだな」と、感じてお子さまから話しやすくなるでしょう。

◆親自身の話をしてみる
自分からたくさん話してくれるお子さまもいれば、自分のことを話したがらないお子さまも中にはいます。自分からあまり話をしないお子さまには、まず保護者自身の話をしてみることからスタートしてみましょう。
保護者の失敗談や子どもの頃の話など、保護者自身のありのままの姿を伝えることで親近感がわきます。お子さまは保護者が自分にとって気の許せる相手だと分かると「自分も話してみようかな」と思って、話してくれるようになるかもしれません。

普段からの積み重ねを大切に

どんな小さなことでも会話のきっかけになるものです。話しやすい、話しかけやすい雰囲気を作るためには、普段からたくさん会話することも大切。また、話すときには自然な笑顔を忘れず、お子さまが安心して話せるようにしましょう。

プロフィール

監修:市川由美子

保育士として15年以上にわたり、福祉施設、託児所、保育園などさまざまな場面での保育業務に携わる。
食育実践プランナー資格も有している。

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