いよいよスプーン練習に挑戦!練習方法とコツをご紹介!

離乳食が進み食べられるものが増えてくる頃に、お子さまの心には「自分で食べたい」という気持ちが生まれます。「自分でスプーンを使わせてみようかな?」と考えながらも、どんな風に練習させればいいのか分からないという保護者のかたもいるでしょう。そこで、今回は、スプーンの練習方法とコツをご紹介します。

いつからスプーン練習を始めるべき?

離乳食が完了するのは、だいたい1歳から1歳半になる頃です。奥歯が生えるお子さまも多く、ある程度固さのある食べ物も、噛んだり飲み込んだりできるようになります。このくらいの時期に、スプーンの練習を始めることが目安となりますが、必ずしもこの時期にこだわらず、お子さまがスプーンやフォークに興味を示したら、練習を始めるといいでしょう。
しかし、スプーンの練習を始める前に、しっかりと「手づかみ食べ」をさせてあげることが大切です。手づかみ食べは、テーブルや食器、床などが汚れるため保護者にとっては困ったことかもしれませんが、お子さまの食べる意欲とお子さま自身が食べ方を学ぶためには、とても重要なことです。

最初は力加減が分からず、食べ物を潰してしまったり、口に入らない量を押し込んでこぼしたりと、見ていてハラハラするかもしれません。しかし、そのようにして自分の一口の量を覚えていくのです。また、食べ物の大きさや固さ、温度を手で確かめて学んでいきます。さらに、手づかみ食べを繰り返していくことで手先が上手に使えるようになり、脳の刺激となって、スプーンや箸への移行がスムーズになるでしょう。

スプーンを使うメリットは?

お子さまがスプーンを使うメリットは、お箸の練習代わりになることや、手づかみ食べと同様に自ら食べる意欲が増したり、食べ方を学べること、食べるペースを把握できたりなどが挙げられます。

スプーンの選び方と練習方法は?

いざ、スプーンの練習を始めようとしてもどんなステップで進めていけばいいか、どんなスプーンを選んだらいいのか分からないという保護者のかたもいるのではないでしょうか。そこで、スプーンの選び方と練習の進め方についてご紹介します。

◆スプーンの選び方
スプーンと言っても、さまざまな種類があるものです。まずはプラスチックやシリコン、木製など、安全な素材のものを選ぶようにします。
その中でも、お子さまが違和感なく口に入れられるものや、お子さまの口に合うサイズ、練習用として持ち手に滑り止めやカーブがついて握りやすいもの、手の大きさに合ったサイズと太さのものなどを選んであげましょう。また、お子さまが好きなキャラクターのものなら、練習のモチベーションをキープでき、「使いたい!」という意欲につながるかもしれません。

◆スプーンの練習方法
(1)大人が食べさせてあげる
まずは、いつもどおりスプーンを使って、大人が食べさせてあげましょう。スプーンで食べ物を運ぶ保護者の様子を見たり、「こうやって食べるんだよ」とスプーンを口に運ぶ姿を見せたりすることでお子さまも使い方を学んでいきます。

(2)スプーンに食べ物を載せて、お子さまに渡す
次に、スプーンに一口大の食べ物を乗せ、お子さまに渡し、食べ物が載ったスプーンを、自分の手でしっかり握る練習をしていきます。普段から何も載せていないスプーンを持たせて、正しい持ち方や握り方を練習させておくと、よりスムーズに使えるようになるでしょう。

(3)その際、大人も一緒に手を添えてあげ、口に運ぶ練習を繰り返す
最初は、大人の手をスプーンに添えて、口に運ぶ練習を繰り返しましょう。スプーンをしっかり握り、スプーンと口との距離感をつかみながら、口に入れる練習を重ねていきます。それに慣れたら次は、お子さま一人でスプーンを握らせ、口に運ぶ練習をしていきましょう。

成功のコツは?

スプーンが上手に使えるようになるためには、練習の時に意識しておきたいコツがあります。それをご紹介しましょう。

◆焦らず、繰り返し練習する
練習をしていると、スプーンを離して手づかみで食べたり、スプーンで遊び始めたりするかもしれませんが、焦らず練習を繰り返すことが大切です。お子さまのペースを無視して練習を無理強いせず、お子さま自身がスプーンを使いたい時に、親子で楽しみながら練習していくとよいでしょう。

◆食べやすい大きさ、固さのもので練習する
スプーンを上手に握り、口まで運んでも、大きさや固さが食べにくいものだと、スプーンで食べるのが嫌になってしまうこともあります。最初は、できるだけ食べやすい大きさと固さのものを準備してあげましょう。野菜やマカロニを入れたスープ、ゼリーなどがすくいやすいのでおすすめです。
また、片栗粉などでとろみをつけてあげると、よりすくいやすくなります。やわらかいものがすくえるようになったら、じゃがいもや人参をサイコロ状にした固形に挑戦してみましょう。すくいやすい、深めのお皿で出してあげることもポイントです。

◆汚してもよい環境を整えてあげる
最初は上手にスプーンを使えず、食べこぼしが多くなります。それが保護者のストレスになると、お子さまは楽しんで食事ができず、練習がスムーズに進まないかもしれません。スプーンの練習をする時は、床に新聞紙を敷いたり食事用エプロンを着けたりするなど、汚してもいい環境を整えてあげましょう。
また、食事中はエプロンを着けていても、洋服が汚れることがあります。汚すことを気にせず食べられるように、汚れてもよい服を着せましょう。食後すぐに着替えられるように、着替えの用意をしておくなど、保護者の食後の片付けがスムーズになるようにしておいてもよいかもしれません。
ひと工夫することで、保護者の気持ちも楽になり、お子さまも楽しんで食事ができるようになるでしょう。

食べたい気持ちを大切にしてあげよう

スプーンの練習には、なによりも「食べたい」という気持ちが大切です。そのためにも、練習を無理強いせず、また、口出しや手出しをし過ぎないようにしましょう。
スプーンは単に食べるための道具であるだけでなく、食事の時間を楽しくしてくれるものです。スプーンを使えるようになることで、大好きなご飯がよりおいしく楽しいものになるといいですね。

プロフィール

監修:市川由美子

保育士として15年以上にわたり、福祉施設、託児所、保育園などさまざまな場面での保育業務に携わる。
食育実践プランナー資格も有している。

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