恥ずかしがり屋の子どもへのNG対処法とOK対処法

お子さまが恥ずかしがり屋で、いつもママの後ろに隠れてばかり。もっと積極的に、お友達の輪の中に入って欲しいと、お子さまの引っ込み思案でもどかしい気持ちになった経験はありませんか?
でも、そんな恥ずかしがり屋なお子さまの心の内には、いろんな感情が溢れているのです。そんなお子さまの思いを理解してあげ、将来、人と上手にコミュニケーションをとることができたり、さまざまな物事に出くわした際にしっかりと対応できる大人になるように、幼少期からできることを学びましょう。

恥かしがる原因とは?

発表会など、人が大勢いる前で、委縮して恥ずかしがり屋になってしまうお子さまを見て、「どうしてうちの子はこんなに恥ずかしがり屋なのだろう?」と思ったことはありませんか? お子さまが恥ずかしがり屋になる要因にはどのようなものが考えられるのでしょうか。

まずは、お子さまの体験を振り返ってあげるといいでしょう。何か失敗をしたり、人から笑われたように感じた経験はなかったでしょうか。大人からしてみるとほんのささいな失敗であっても、お子さまにとっては、とてつもなく大きく、また恐怖にも似た体験に思えてしまうものです。苦い経験を思い出して、あのときのような失敗をしてしまったらと考え、委縮してしまうことが恥ずかしがり屋の原因となっていることがあります。

また、お子さま自体ではなく、周りの大人たちの対応が原因のケースも考えられます。例えば、お子さまが自発的に物事を発信しようとする機会に、つい親が手を出したり、口出しをし過ぎたりしてしまうということがあるかもしれません。そんなとき、お子さまの心の中では、「自分は、何もできないんだ」という気持ちが生まれ、考えることを止めてしまっている場合があります。また、保護者を頼ることで生まれる安心感から、自信のない場面でその安心感に頼ってしまうこともあるでしょう。

経験することでできる力があるにもかかわらず、本来備わっているお子さま自身の力を存分に発揮できなくしてしまっているかもしれません。できるという経験値は、発達の上でとても重要であり、お子さま自身のやる気や自信につながります。その機会が減ってしまうことで、一人で物事に立ち向かう自信が持てず、できないという不安から、自己アピールができなくなってしまうこともあるでしょう。

ふだんから心がけたいOK対処法は?

・得意なことを伸ばしていこう
恥ずかしがるお子さまに対して、「みんながやっているのに、●●くんはやらないの?」と保護者の気持ちを優先し、やらせようとすることよりも、お子さまの得意なことを伸ばしてあげることが大切です。
お絵かき、ダンス、歌、なわとび、かけっこなど、お子さまが好んで行っていることや、没頭していることを伸ばしてあげましょう。「上手にできたね」などとほめるだけでも、お子さまの自信はみるみる伸びていきます。自信のあることを軸として、行動範囲を広げることで、恥ずかしがらずに堂々と振る舞うことができ、おしゃべりができるようになることもあるのです。
恥ずかしがり屋のお子さまは、大勢の人の前で緊張する傾向がみられますので、初めは少人数のグループで得意なことをして遊ぶ経験を積むとよいでしょう。自分らしさを発揮できる場所を作ることで、お子さまの恥ずかしいという気持ちが薄れ、自信に変わっていくことも少なくありません。

・お子さまのタイミングが大切
お子さまにはお子さまのタイミングがあります。自分なりに話し始めるタイミング、初めての場所に入るタイミングなど、保護者の考えるタイミングとは同じではありません。
保護者が「早く言って」「早く入りなさい」と言ってしまうことで、そのタイミングを逃してしまう場合もあります。保護者は自分の気持ちを抑え、お子さまのタイミングを待ってあげるようにしましょう。

・何度か経験することで慣れる
初めてのことや初めての場所は、大人でも緊張します。お子さまも大人と同じように、初めての時は緊張したり恥ずかしがったりしても、何度も何度も繰り返し同じことを行うと、慣れるようになります。そして、慣れることで緊張が和らぎ、自然な振る舞いができるようになるのです。
そのためには、どういったときにお子さまが恥ずかしがるのかを理解することから始めましょう。慣れるためには、どの程度の経験をするのかは個人差があるので、結果をすぐには求めず取り組むことが大切です。

・小さな目標をひとつずつ達成する達成感を味わう
目標は、大きなものだと達成するまでに時間がかかってしまい、息切れしてしまうお子さまもいるかと思います。大きな目標にたどりつくまでに、達成しやすい小さな目標を作り、ひとつずつクリアすることで達成感を味わうことも大切です。家庭の中やお子さまにやりたい習い事があるならば、その中でチャレンジしてみるのもよいでしょう。

前向きな言葉かけで、思い込みをなくそう

お子さまの前で、「うちの子は、恥ずかしがり屋なんです」と困ったように言ってしまうことや「恥ずかしがり屋で困っている」と言ってしまうことで、お子さま自身、保護者の困り感を感じ自信をなくす場合もあります。保護者の言葉は、お子さまに大きく影響しますので、恥ずかしがり屋で困るという先入観を植え付けるような発言は避け、「大丈夫」と、人前に出る場面でも前向きな発言を心がけましょう。

子供の恥ずかしがり屋の気持ちに寄り添おう

恥ずかしがるということは、決して悪いことではありません。新しいことや人とのコミュニケーションに対して慎重なだけです。
お子さまのそんな気持ちに寄り添い、しっかり見極めているのだととらえ、保護者からはポジティブな提案を心がけてみましょう。できたときにほめるのはもちろん、できなかったときでもお子さまが次はもう少し頑張ってみようと思えるように「頑張ろうとしたこと」をほめてあげることが大切です。

プロフィール

監修:市川由美子

保育士として15年以上にわたり、福祉施設、託児所、保育園などさまざまな場面での保育業務に携わる。
食育実践プランナー資格も有している。

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